小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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ホントのところは?

千思万考 天之巻
  黒鉄ヒロシ
    幻冬舎

本が好き!」より献本いただきました。感謝。

千思万考の第2巻。

この巻で紹介されている人物は戦国時代は多い。
前の巻と比べると、幕末の頃の人の割合が少なくなり、女性も淀殿・紫式部・北条政子・細川ガラシャの4人か紹介されている。
こういうものの常で武将(軍人)・政治家が多く、文化人の割合は極端に少ない。
(話題の多さの違いなのでどうしてもこうなるのだろう)
紹介されている人物が段々、マニアックになっているような気もするが、誰もが一度は名前くらいは聞いた事がある、という人物達。

基本的に紹介する人物に関して、一般に流布されている「伝説」は本当のところ、どうだったのか、を探っていくという形になっている。

本書の中の武田勝頼の「長篠の戦い」についての部分を読んでいたころ、たまたま新聞で同じようなテーマの記事を読んだ。
言っている事も同じような事なので、偶然の一致に少し驚いた。

それから印象に残っているのは、家康の影武者についての話。
要は「影武者徳川家康」(隆慶一郎)、「消えた矢惣次」(加賀淳子)の元ネタになった説の紹介とツッコミをしている。
珍しく眉唾ものの話なので、少し毛色の変わった話で気分転換、という事だろうか。

少しマニアック(?)なところに行くと竹中半兵衛と黒田官兵衛の「秀吉の二兵衛」の話。
どちらも「軍師」なのだが、「軍師」という役割そのものに満足していた竹中半兵衛と「軍師」は通過点でしかなった黒田官兵衛の違い、といのが面白かった。
自分は竹中半兵衛のスタンスに共感を覚える。

ところで、自分達が歴史を習った頃と最近の教科書は少し変わっているそうだ。
特に人物の肖像画が顕著らしい。本書では各人物ごとにイラストが掲載されているが、いろいろと「顔」の候補がある人物は、かなりマンガチックになっている。
リアルに描かれた人物でも数年後、実は全く違う顔でした、という事があるかもしれない。
そういう事がある時まで、残しておこうと思う。

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要注意【オヤジギャグ含む】

「千思万考」
 黒鉄ヒロシ 幻冬舎


この本は「本が好き!」から献本してもらったもの。


歴史上の人物のイラストを冒頭に置き、その人物についての考察を行う。テレビ番組のワンコーナーを単行本にしたものである。

登場するのは、誰もが知っている名前が連なっているが、戦国時代・幕末に偏っている。
その基準はどうなっているかよく分からないが、元々、テレビのコーナーなので、誰もが知る名前を持ってこなければならないのだろう、と少々、穿った見方をしてしまう。
誰もが知る名前がネタ切れしてきた辺りから、取り上げる人物の方が面白いかもしれない。

ちなみに、戦国武将や幕末の活動家でないのは、東洲斎写楽、森鴎外、田沼意次、伊能忠敬である。

この本に登場する人物で(個人的に)意外、と思うのは、この3名。
織田信忠(織田信長の長男)
松永弾正(北条早雲・斎藤道三と並んで日本三大梟雄とも言われる。織田信長に対して2度の謀反を起こした人物)
トーマス・ブレイク・グラバー(幕末に倒幕派に武器を提供した人物)

名前は知られているが、「織田信長」「源義経」「坂本龍馬」という名前と比べると、1,2等ほど輝きが落ちるのは否めない。
だが、こういった人物を取り上げてくれる方が個人的にはうれしい。

また、この本の中に登場するのは原則1人1回だが、例外的に2回、登場する人がいる。
それは「織田信長」と「坂本龍馬」の2名。

著者が特にお気に入りの人物がこの2名である、ということから、著者が好きな歴史上の人物の好みが見えてくる。
・既成の概念に囚われない(というより、ある意味、非常識な)革新的な発想を持っている人物
・「信念」に凝り固まって、一方向からしか考えられない人でなく、多方面の発想を受け入れる度量を持っている人物
ついでに挙げれば、突然、殺されてしまう、という点だろうか。

最近のニュースを見ると、後者の「多方面の発想」ができない人が多い気がする。

ところで、各人物の考察には、タイトルが付けられているが、そのタイトルに「オヤジギャグ」が使われている事が多いので要注意。

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