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雨後のタケノコ 

「エア新書
  発想力と企画力が身につく”爆笑脳トレ”」
  石黒謙吾
    学研新書


昔から、新書は雑学のネタ元として重宝してきた。

が、少し前、新書ブームといったものが起きて、猫も杓子も新書を出版、という感じになってしまった。
(幸い今は、それほどでもなくなってきた感じがするが)
タレント本まで、新書のフリをして出てくるのは、個人的には「紛らわしい」としか思わなかったが、ブームの証拠だったと取るべきだったのか。

以前、読んだ新聞記事の中で、新書が息の長い本を目指すより、その時、旬なものを扱うような雑誌化している、というのを目にした事がある。
たしかにその通り。タイトルも目を引くようなタイトルが多くなった。
そいった新書も読んだが、「タイトル負け」している感じがするので、最近は、その手のものは避けるようになってしまった。


ところで、この本のタイトルにもなっている「エア新書」というのは「勝手に新書を作ってしまおう」というもの。
エア新書」というサイトもある。

ルールは、以下のものを揃えること。
「タイトル」
「サブタイトル」(ただし省略可)
「著者名」
「帯の文句」
「見出し」(5本)
ただし、根底にダシにする人(または物)への「愛」がなければならない。
というのも風刺マンガでも、相手を貶めようとする意図があると、読んでも後味が悪いものが多いからだ。

「批判」や「風刺」「皮肉」は、とりあえず置いておいて、笑えるネタを作ってしまおう、ということだ。
本書のサブタイトルに「発想力と企画力が身につく”爆笑脳トレ”」とあるのは「仕事にも役立ちますよ」というフリをしているだけとしか思えない。

著者は「批判」「風刺」などは考えていない、と言っているが、その内容を見ると、やはりどこかに「批判」「風刺」は見え隠れする。
「架空の新書で遊ぶ」という本を新書で出す、ということ自体が風刺になっていると思う。
ただ「笑える」ということが前面に出ているため、オブラートに包まれていて、時には風刺の「味」さえほとんど感じられない。

この本に収録されているエア新書は、100冊。
あまりに多くのエア新書を挙げたので、巻末についている他の新書が紹介されているページには、わざわざ「この新書のラインナップは本物です」という注意書きがあるほど。

読み終わってみると、自分もマネしたくなる。
近年の新書のベストセラーのタイトルと、最近、いろいろなものに「力」がつけられているのを考慮して、こんなものを考えてみた。

「力の品格の壁 ~99.9%は強引な造語~」

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カテゴリ: 石黒謙吾

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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