小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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「普通」は普通ではない

「あたりまえ」を疑う社会学 -質的調査のセンス
  好井裕明
    光文社新書


本書は社会学での調査において質的に調べるために基本であり大切だと著者が考えた事を述べたもの。

「質的に」というのは、数字だけでは説明できない現実を調べるために生きた答えを得ること。

「住みやすいですか」という質問に対して、5段階評価でAさんは4点とし、Bさんは2点とした場合、2人のデータを単純に比較することはできない。
なぜなら「住みやすさ」の基準がAさんとBさんで同じかどうか分からないから。

このようなケースの場合、インタビューなどの人との対話が必要になるのだが、その際、著者が大切にしていることを述べている。

社会学そのものに興味を持っていたわけではないが、
「あたりまえを疑う」
「”普通であること”に居直らない」
といった点が気になったので、この本を手に取った。

「普通」という言葉は、ついつい使ってしまうものではあるが、よくよく考えてみると、この「普通」には特に定義があるわけでない。

厳密に言うなら「その他いろいろ」でしかない。
少人数の集団が、世間一般からは「A」というカテゴリーで呼ばれていた、とすると「普通」というのは「A以外」の人々、という事でしかない。
「A」は明確に定義されるが、「A以外」は「A」と線引きをしているだけで、特に定義されているわけではない。
しかも「A」というカテゴリーが適切かどうか、という問題もあったりする。

カテゴリー分けは便利で、強力だが一歩間違えると「先入観」「決め付け」となってしまう。
なんでもかんでも疑うと疲れてしまうが、自分にとって大切な事に関しては、基本的なところから疑ってかかった方がいいかもしれない。
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