小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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覇道

よいこの君主論
 架神恭介、辰巳一世
  ちくま文庫


群雄割拠の5年3組。
クラス統一を目指し、小学生のひろしくんが懐にマキャベリの「君主論」をしのばせ、覇道を突き進む。

ひろしくんの前に立ちはだかるのは「女帝」りょうこちゃん、計算高い学級代表のまなぶくん、「極悪非道」まあやちゃん等、一癖も二癖もある「小君主」たち。
彼ら、彼女らを相手にひろしくんは、如何にしてクラス統一を成し遂げるのか。

5年3組で起こったクラスの覇権争いを題材にして、たろうくん、はなこちゃん(同じくそれぞれクラス統一を目指す小学生)にふくろう先生が「君主論」を解説していく。

「君主論」の解説、という点からして察しがつくと思うが、5年3組の生徒達は皆、大人顔負けの政略、策略、姦計を駆使して、自陣営の勢力拡大にいそしむ。
たろうくん、はなこちゃん、ふくろう先生にしても、普通に
「クラスで覇道を唱えるため、夏休みもがんばるぞ!」
「愚民どもの悪評など気にもとめず頑張ります」
「信義なんて守る必要がないんだ」
など、高飛車な(そして笑える)セリフが飛び出してくる。

こういうセリフをまじめに受け取り、怒る人はいないと思うが、このような形で”●●●を仕事に応用する”という類のビジネス書を揶揄しているようにも思える。
(●●●は「君主論」だったり、「孫子」だったり、歴史上の人物だったりする)

「君主論」に限って言えば、基本的に「他人を信用するな」と唱えている、と解釈しているので、仕事に役立つのかは疑問と思っている。
が、「理屈と膏薬は、どこにでも付く」という言葉もあるので、このようなビジネス書は絶える事はないのだろう。

本書の場合、「単に悪ノリしているだけ」かもしれないが・・・。

P.S.
感想をアップ後、こういうものがあるのに気がついた。
「よいこの君主論」公式サイト
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