小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

Articles

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

身の丈ワイルドライフ

とりぱん 17
  とりのなん子
     講談社


「身の丈ワイルドライフ」を掲げたコミックエッセイ。
2005年から連載開始なので、今年で10年目に突入する。

面白い、と感じられない人には、全く伝わらないであろう「とりぱんワールド」は健在。
身の回りの事を描き続け、よくもこれだけ続くものだと思うが、作者自身が一番、そう思っているかもしれない。

表紙はカルガモ親子。
個人的にカルガモが好きなので、ようやく表紙を飾ったか、という思いが強い。
去年は公園でカルガモ親子の観察ができたが、今年は見られるだろうか。


閑話休題


他の巻もそうだが、自分の身の回りでも、よく見かける鳥をめぐる話がほとんど。
普段、気にしない鳥たちも、よく見ると、こんなドタバタが繰り広げられているかと思うと、日頃の見る目も違ってくる。

それがたとえカラスであっても。
いや、カラスは、カラスだからこそ面白い、と言うべきか。

鳥には「表情」がない、と言われる。
確かに顔の部分だけを見ると、「表情」はないが、その行動全体を見ると、実に表情豊か。

最近、鳥見をする機会が減ってきてしまっているが、また回数を増やしてみたい、と思う。
スポンサーサイト

珍鳥不要

とりぱん 15
 とりのなん子
  講談社


「身の丈ワイルドライフ」がキャッチフレーズのコミックエッセイ。

ほとんど日常風景だけなのだが、早くも15巻目となっている。

珍しい鳥は登場しないのに、これほど長く続くのはスゴイと思う。
逆に言うと、大きな起伏がないからこそ、安心して読める、という人が多いのか。

毎回、感心するのは観察眼の鋭さ。
本当に鳥達の行動をよく観察している。
・・・というか、よく飽きずに見ていると思う。

ただ思い返してみると、自分も同じ所へ何度も行って写真を撮っているので、その辺りは人の事は言えない、という気がしてきた。

今回、本編より、読者からの投稿エピソードの方にツボに入るものが多かった。
野良クジャクや、犬にケリを入れるカラス、人間のワナを手玉に取るネズミなど。

自分の家の周辺には、そんなエピソードなどない、と思うのは先入観で、少し周りを見回してみるだけで、面白いエピソードに溢れているのだろう。

ところで、そろそろ冬の渡り鳥がやってくる時期。
またカメラを持って出かけてみよう、と思う。

観察力

とりぱん 14巻
 とりのなん子
  講談社


「身の丈ワイルドライフ」を標榜するコミックエッセイ。
今回は著者が台湾に行った時のエピソードも収録されている。

相変わらず著者の周辺の出来事(台湾編を除く)ばかり。
時折、取材などで遠出をする事はあっても、基本は著者の住居周辺のことばかり描かれている。

それだけで14巻も巻を重ねているのは、ひとえに著者の観察力の鋭さによるものだろう。
鳥たちのちょっとした仕種まで、よく観察していると、毎回、感心させられる。

今回は、カルガモのヒナの「かきかきリレー」がツボに入ってしまった。

自分も野鳥や(飼育されている)シマリスの写真を撮るのだが、カメラを構えたからと言っても、彼らは何か「芸」をしたり、ポーズをとってくれるわけではない。
しばらく観察し続けていると、時たま、面白い瞬間に出くわす、という具合だ。

以前、テレビで動物園の飼育係の人が
「その動物の魅力を知りたいなら、しばらく(最低でも15分くらいは)観察し続けて欲しい」
と言っていた。

おそらくマンガになっていない部分(何事も起こらない時)は時間にすると、かなり膨大になるのだと思う。
それでも飽きずにマンガを描き続けるのだから、鳥に対する愛情の深さが察せられる。

だからこそ、鳥たちも著者には、「素の姿」を晒すのかもしれない。
どこか遠くの自然が多く残っている地にいる動物たちを見るのもいいが、普段、自分たちと一緒に暮らしている鳥に目を向けると、いつもと違う光景が見えてくるかもしれない。

ちなみに先日、ムクドリ夫婦同士(?)のタッグマッチを目撃した。
我が家の2階のベランダにせっせと「種まき」をする連中は、こやつらだろうか。

愛しきヘタレ鳥

とりぱん 13巻
  とりのなん子 講談社


北東北のベッドタウンを舞台に繰り広げられる「身の丈ワイルドライフ」

珍しくもない野鳥の代表とも言えるスズメやヒヨドリがこんな行動をするのか、と思うほど「表情」が豊か。
そして、相変わらず白鳥のイメージダウンに熱心のようでもある。(実際、白鳥は気が荒い)

今回は、ツグミのつぐみんの活躍(?)が印象的。

作者の自宅近辺にやってくるツグミは、かなりのヘタレ。が、それが愛おしいのか、今回の巻では、ツグミの話が多い。
ツグミのつぐみんのヘタレ具合は、もはや芸術的でさえある。
ただ、正直、このツグミのつぐみんに共感する所は多い・・・。

ところで、時々、鳥見をすることがあるので、その豊富でもない経験からしても、鳥達は、決して「本能」だけで行動しているわけではない、という事が分かる。
自分が見たり、聞いたりしたことでは、
巣から落ちそうになり、かなり慌てていたツバメのヒナ。
直前までゴミ漁りをしていたくせに、人が近くにいる時だけは、知らん顔をしていたカラス。
ヒナが死んだ事が理解できず、必死になって探し回っていたカルガモ。
という事があった。

そんなに都合よく、面白い行動が見れるわけではないが、(季節がよくなったら)また鳥見を再開しようと思う。

チビカモ性格診断

とりぱん 12巻
  とりのなん子  講談社


作者の身の回りの事をマンガにしたコミックエッセイ。「身の丈ワイルドライフ」を標榜している。
とりのなん子ワールドは健在だが、合わない人には何が面白いかわからないだろう。

今回、印象に残ったのはカルガモ親子のエピソード。

個人的に鳥に興味を持つようになったきっかけがカルガモ親子の姿を見た事だったので、その話にはどうしても反応してしまう。
当初、ひたすら親の後をついて回っていたチビカモ達が2,3週間もすると、親そっちのけで、あちこち駆け回るようになり、親がグワグワ鳴きながらチビカモ達の後を追いかける、という光景を何度か目にした。
おそらく親はカルガモ語で「待ちなさい」と言っていたのだろう。

それでも比較的、親につきまとうチビカモや、すぐあさっての方向に行こうとするチビカモなどがいた。
作品中でもチビカモ達の性格の違いはありそう、とチビカモ達を観察するシーンがあり、当時の事を思い出した。

おそらく他の人でも似たような事を考えて、カルガモ親子を眺めるのだろう。


ところで、詳細は公開されていないが、作者は盛岡市在住。
11巻で大震災の日以降の事が描かれ、今回の12巻では、すっかり震災に関する事は息を潜めたように見えるが、一箇所だけ触れている部分があった。

「春先(3/11以降)二ヶ月ほどの記憶が薄い」そうだ。
やはり、まだ影を落としている。
影が完全になくなる事はないだろうが、それがいい方向に昇華されて欲しいと思う。

Paging Navigation

Navigations, etc.

About This Website

/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。