小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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コーヒー、どうぞ

一杯のコーヒー
 綾野まさる
  ハート出版


「本が好き!」より献本頂きました。感謝。

マッカーサーと昭和天皇の対談の様子を中心に、5・15事件から太平洋戦争直後の全国巡幸での昭和天皇のエピソードが語られる。

今の憲法では、天皇は「象徴」だが、大日本帝国憲法では「君主」であった。
よく「激動の昭和」(特に太平洋戦争前後の時期を指している場合もあるが)と言われるが、そういう時代に「君主」であった昭和天皇の様々なエピソードが紹介される。
(既に広く知られている事もあるが)

2・26事件では、事件を起こした将校達に激怒し、断固たる態度を取ったのは有名な話。
東京大空襲の後では、まだ空襲の恐れがある中、下町を視察したという。

そして、原爆投下、ソ連侵攻に伴い、ついに終戦。

タイトルの「一杯のコーヒー」は、マッカーサーとの初めての対談の時の様子を象徴するもの。
自分(昭和天皇)の処遇よりも、国民の食糧難に手を差し伸べて欲しい、と強く訴えたらしい。

見えてくるのは、実直な感じの天皇の姿。
だが、同時になぜ無謀な戦争に突き進むのを断固として止められなかったのか、という疑問も頭をもたげてくる。
(その時代の状況、というものを知らない者の考えかもしれないが・・・)

実直だからこそ、必要な情報を教えられていなかったのか、
そもそも、天皇は、現実には「お飾り」だったのか・・・。

折りしも8月。
広島・長崎の原爆の日、終戦の日もある。また少し前から、改憲の議論も起きている。

威勢のいい事を言っている人たちは、
「自分が最前線に立つ事は無い」
という前提に立っているようなのが気になるが、改憲に賛成にせよ、反対にせよ、こういう本が考えるきっかけになるのでは、と思う。
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