小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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「ジョジョの奇妙な冒険」論

荒木飛呂彦論
 加藤幹朗
  ちくま新書


現在、Part8となる「ジョジョリオン」が連載中の「ジョジョの奇妙な冒険」
Part1の連載開始が1987年であるから、もう四半世紀、連載が続いている。
自分は、Part1~Part3まではコミックスも買って、読んでいたが、Part4以降は古本屋などで部分的に読んだりしているだけだった。

本書は「荒木飛呂彦論」というタイトルだが、実際は「ジョジョの奇妙な冒険論」となっている。
ストーリーの意味する内容を読み解こうとする部分もあるが、表現技法についての考察に重点が置かれている。

本書の中で著者は荒木飛呂彦の事を何度も褒めちぎっているので、「あばたもえくぼ」式の考察になっている部分もありそうな感じがする。
(鼻につくほどの感じはなかったので、その点は抑えたのかもしれない)

荒木飛呂彦の絵柄が、どうしても好きになれない、という人がいるのも、よく聞くが・・・。

個人的には、荒木飛呂彦作品の「謎の出し方」が自分の好みにあっている。
(脱線するが、浦沢直樹の「謎の出し方」は、自分にとっては「大山鳴動してネズミ一匹」という感じがして、好みにあわない。)

「ジョジョ立ち」と呼ばれるポーズについては、当然、言及されているが、少し意外だったのは(自分が知らないだけかもしれないが)「独特なコマ割り」について。
「斜形」「円形」など変則的なコマ割りが多用されている、という点。
「斜形コマ割り」で、登場人物の「焦り」「不安」などの心情を表し、「円形コマ割り」は、目のアップで使用して、登場人物の心情を強調する時などに使っているらしい。

正直、今まで、マンガのコマ割りについては、あまり意識した事がなかったので、この考察は自分にとって新鮮だった。

以前、Part3の各エピソードが元ネタにしたと考えられる映画を探す、という分析(というか遊び)をやった事はあるが・・・。
そのためだろうか、少々、難しく考えすぎているのでは?と思えるような部分もチラホラ。
これは単に自分がこういう考察に慣れていないだけか。

荒木飛呂彦のマンガが好き、というだけで本書を手に取ると、少々、面食らうかもしれない。

これは単なるわがままだが、「ジョジョ~」よりも、初期の作品(とくに「バオー来訪者」「魔少年ビーティー」)の方が好きなので、そちらの方にもページを割いて、考察して欲しかった。
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