小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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音の力

怪獣の名前はなぜガギグゲゴなのか
黒川 伊保子
  新潮新書


モノの名前、商品の名前の「音」が潜在的に人に与える影響について論じたもの。

男の子が好きなものには、ゴジラ、ガメラ、ガンダムなど濁音が含まれるものが多いのはなぜか。
カローラ、カマロ、セドリック等、売れる車にC音が多いのはなぜか。

それらは「音」が人の意識下に影響を与えるためである、と著者は言う。


個人的には著者の考えに対して、8:2くらいの割合で、「疑」と思った。

きっかけは、本書の中で好意的にとりあげている研究者の名がひっかかったから。
その研究者の名は「大和田洋一郎」氏。
最初、全く別のトンデモさんと勘違いして調べたのだが、大和田氏は大和田氏で、賛否両論湧き起こすらしい。

この本の著者、大丈夫か?という思いが湧き上がりつつも、読み続けた。


モノの名前の「音」の響きが人の気持ちに影響を与えるのは間違いないと思う。

「マツシタ」より「パナソニック」の方がより先端技術を扱っているような気がするし、「パナソニック」より「Panasonic」と表記した方が、世界的な企業という印象を受ける。
ただし、あくまで主観でしかないが・・・。

K音は○×感を、P音は△□感を人に与える、という点までは、実感もあるので、理解できるが、それがなぜ潜在意識にまで影響を与えるのかが分からなかった。
入門編なので、そこまで立ち入ってないのかもしれないが。

一番気になった点は、著者の「音」の分析は、一音一音ごとに行っている、という点。

モノの名前は全体的な言い方(音の強弱、高低、リズム)によって印象が変わるケースもあるのでは?と思ったから。

また、以前、聞きかじった知識だが、音と音が繋がった場合、前の音の影響を受けるらしい。
自動音声が、こちらの入力内容(数字)を読み上げた時、妙に不自然に聞こえるのは、この点が考慮されていないからだそうだ。

要するにモノの名前の「音」を分析するならば、一音ずつの分析だけではなく、全体として分析しなければならないのでは、と思った。
さらに挙げるなら、モノの名前の表記方法、その色などから受ける印象、ネーミングの由来に関わる物語などなど。

「音」が全てなどとは著者も言っていないが、「音」に偏りすぎのような気がする。
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