小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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お寒いのはお好き?

地球環境を映す鏡
 南極の科学
   神沼克伊 ブルーバックス

連日、最高気温が35度ほどの日が続き、気分だけでも涼しくなろう
と読んでみた。

当然のことながら、日常生活で関わる事がないので、あまり情報は
入ってこない。
南極が舞台の大きなニュースがあったとか、自ら興味を持って調べ
たりしないかぎり、話題になることもないだろう。

南極大陸という所は、知れば知るほど奇妙な所である。
・氷の下に琵琶湖の22倍ほどの大きさの湖がある
・場所によっては、氷の厚さは富士山の高さなみ。
・氷の下に2400メートル級の山脈がある
などなど。

この本では、南極大陸自体の紹介、その観測の歴史、そこに住む
生き物達の紹介がされている。
しかし、話がかけ離れてすぎているため、一つ一つの事実は興味
深いが、今ひとつ、ピンとこない。
「マイナス50℃」と言われても、どれほど寒いか、想像も
つかないのだ。
「絶対零度」がマイナス273.15℃だから、とんでもない寒さ
なのだろう。(体験したくないが・・・)

しかし、コウテイペンギンのように、そんな世界を住処としている
生き物がいる。
生物の逞しさには、感心というより、あきれてしまう。
(「知的」という事にこだわらないなら、「地球外生命体」は、
 ほぼ間違いなく存在するだろう、という意見には十分、
 説得力がある気がする)

ちなみに南極の気候の厳しさを感じたいのであれば、
「南極点征服」(ロアルド・アムンゼン)
「世界最悪の旅」(アプスレイ チェリー・ガラード)
がいいだろう。

前者は南極点到達一番乗りを果たしたアムンゼンの記録、
後者は、タッチの差で敗れたスコットの記録である。
実際、スコットはアムンゼンに遅れること、わずかな日数
でしかなかったが、天候がまるで違うのである。
わずかの間に、恐ろしいほどに姿を変える南極の様子が
垣間見えた。

この天候を目にしてスコットが日記に書いた一文が印象的。
「神よ、ここは恐ろしい所です。
 十分に備えをしたものには、恵みを。そうでない者には・・・」

現在の観測隊は、アムンゼンやスコットの頃とは比べ物に
ならないほど進んだ装備のため、(ある程度)快適にすご
せるようになっている。
だが、基地の外の気候は、変わりがない。
油断をした者には、とことん厳しくあたる自然がそこにある。

南極観測隊や南極そのものの様子は、もっと多くの人たちに
知ってもらいたい。
こんなに面白い場所は、地球上にそんなに多くはないと思う。
(という訳で、日本の南極観測隊についてのHPはコチラ
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