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持ちつ持たれつ 

ナショナルジオグラフィック
 2014年3月号


特に印象の残った記事は次のもの。

・写真は語る
 「震災遺構」の写真。
 "あの日"から、3年以上経ってしまったが、やはり、この時期、これに関係する記事は気になってしまう。

 ただ、ここに掲載されている震災遺構の写真は「記録写真」ではなく、「見せる写真」となっている。
 背景の空や夕陽は美しいのだが、それに写っている無残なビルの姿が対照的。

・明日を読む
 同じく震災関連の記事。

 こちらは、子供たちに震災がれきで作ってもらったオブジェの写真。
 どのオブジェも、見ると思わず笑いそうになるくらい、ユーモラスなものばかり。

 ただ、材料となった"がれき"が、かつて、どのような所で、どのように使われていたのかを思うと、その落差に愕然とする。

・星を食らうブラックホール
 "ブラックホール"と言えば、天文学に詳しくない人でも、その言葉くらいは聞いた事があるであろう、有名なもの。

 ただ、その実態は、おどろくほど分かっていない。
 なにしろ、ブラックホールからは光さえ外には出られないため、直接に観測する方法がないから。

 が、そのブラックホールを間接的に観測する絶好のチャンスが近づいている。
 「いて座A*(エースター)」と呼ばれるブラックホールに「G2」と呼ばれるガス雲が引き寄せられているのだ。
 「G2」は1年以内にも、このブラックホールに「食われる」と見られている。

 果たして、どんな事が判明するだろうか?

・コウモリを誘う花の"声"
 中米の熱帯林に生きる花の蜜を飲む蜜食コウモリと夜に花を咲かせるツル植物の共存関係についての記事。

 ツル植物は花粉を運んでもらうため、コウモリの出す音波を効率よく反射し、コウモリを誘う"声"をあげているらしい。
 その方法は広範囲に遠くまで音を反射するものから、邪魔な音をカットするもの、音を増幅させるものまで、様々。

 あまりにも見事な共存関係は、驚異としか言いようがない。
 記事の冒頭の「自然の創作力には、限界などない。」という一文は、まさにその通り。

カテゴリ: 雑誌

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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