小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

Articles

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ドドーン

犬は「びよ」と鳴いていた
        日本語は擬音語・擬態語が面白い

  山口仲美  光文社新書

日本語は擬音語・擬態語が非常に豊富な言葉らしい。

以前、テレビで講談師の話を見た事があるが、講談の
怪談話は、極端な事を言うと、ほとんどが擬音語・
擬態語から成り立っていると言える。

それをうまく使って、雰囲気を表したり、間をとったり
するのだそうだ。

そのため、擬音語・擬態語を使わずに話すと、雰囲気も
へったくれもない内容になってしまうらしい。


源氏物語では、ある特定の人物にのみ使われる擬態語
というものさえある。


マンガを比較してみても、日本のマンガは
「ドガガガガ」
「ドス!ドカ!バキ!」
「ゴゴゴゴゴゴ」
「ひでぶ」(←間違い)
 :
とか、いちいち挙げたらきりがない。
が、アメコミだと
「WHOOSH」
「SPLASH」
「CLICK」

など、行為そのものの言葉を使ったりする事に
違和感を感じる。

「SPLASH」など、どうして「PASHAAAAN」とか
表現できないのだろうかと思ってしまう。
日本語だと「水しぶきが上がる音」と書かれて
いたらギャグととられるだろう。


擬音語・擬態語も言葉である以上、時代と共に
意味が変わったり、変化したりする。
気になったのは、時代と共に「ゆっくり」だった
ものが、「すばやく」なっていく傾向がある、
ということ。

少し前にケーブルテレビで昔のアニメを見て
いたが、その時、今のアニメと比べて、話の
テンポがゆっくりしている事に気がついた。

ゆっくり話を進めていったら飽きられてしまう
のだろう、と思っていたが、言葉の世界にも
「スピードアップ」が求められているのか
と思ってしまった。


ところで本書の半分は、動物の鳴き声の変化に
ついて述べている。

タイトルにもあるように犬は「びよ」とか
「びょう」と鳴き、猫は「ねうねう」、猿は
「ココ」と鳴き、ネズミとスズメは「チウチウ」
と同じ鳴き声で鳴いていた。

暑苦しい鳴き声のツクツクボウシは、時代によって
「ツクツクボウシ」
「クツクツボウシ」
「オイシイツクツク」
「ツクツクオイシイ」
と転倒につぐ、転倒を重ねている。

平安時代のとある歌人は、ツクツクボウシの
鳴き声を
「ウツクシ、ヨシ」
と聞いたらしい。

超人的な「聞きなし」(*1)だが、「ツクツクボウシ」
と聞くより「ウツクシ、ヨシ」の方が良さそう。

だが、自分には、どう頑張っても
「ツクツクオイシイ」
にしか聞こえない。

(*1) 鳥や虫の鳴き声を人間の言葉に置き換えること
スポンサーサイト

トラックバックURL

http://randokukanso.blog79.fc2.com/tb.php/106-381f33cb

この記事へのトラックバック

この記事へのコメント

こんにちは。ちょっと反論させてください。

splashもclickも「バシャッ」とか「カチッ」とかの擬態語だったんじゃないでしょうか。それが名詞化、動詞化していったんだと思いますが・・・。

子供の頃、校内放送で「調子を合わせてクリック クリック クリック」という歌が良く流れていまして、羊飼いが毛を刈る歌でしたが、これなどハサミがカチカチ鳴る擬態語だったと思いますねぇ。

レビューの本は、興味がありつつ未読です(汗)。

  • 20100307
  • 瑞閏 ♦lp29RAY6
  • URL
  • 編集 ]
splash, click

> こんにちは。ちょっと反論させてください。
>
> splashもclickも「バシャッ」とか「カチッ」とかの擬態語だったんじゃないでしょうか。それが名詞化、動詞化していったんだと思いますが・・・。
>
> 子供の頃、校内放送で「調子を合わせてクリック クリック クリック」という歌が良く流れていまして、羊飼いが毛を刈る歌でしたが、これなどハサミがカチカチ鳴る擬態語だったと思いますねぇ。
>
> レビューの本は、興味がありつつ未読です(汗)。


英語の splash, click は成り立ちが逆でしたか。
本の中では、英語の擬音語・擬態語に触れて
いないので、僕の間違いによるものです。
馬脚を現してしまいましたね。

新書なので、集中すれば短時間で読めるので、
読みかけの本があってもジャマにはならない
と思います。
が、新書だからこそ「入門編」といったような
内容なので、興味ある分野でしたら、ハマる
きっかけになってしまうかもしれません。

コメント投稿フォーム

管理者にだけ表示を許可する

Paging Navigation

Navigations, etc.

About This Website

/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。