小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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ようこそ、来訪者

バオー来訪者  荒木 飛呂彦
  集英社文庫


「ジョジョの奇妙な冒険」の作者の過去の作品。

連載は週刊少年ジャンプの人気がないマンガが辿る道を
通って行ったが、少し調べてみると当初から長期の連載
は考えていなかったらしい。

確かにタイトルにもある「来訪者」は、クライマックス
に関わってくる言葉であるため、連載開始時点で(少なく
ともある程度は)最後の展開を考えてあったはずである。

また、設定上も主人公に寄生している「バオー」は、
百数十日で成虫になり、卵を生み、世界中に伝染する、
という事になっているので、長期連載はやりにくい話
である。

研究中の生物兵器の実験台にされた主人公が、特殊な
能力ゆえに同じように実験台にされている少女と逃避行
を続け、やがて、未来の為に追ってくる組織と戦うこと
を決意する、というのがあらすじ。

変身ヒーローものというくくりで見ると、典型的な
「巻き込まれ」型である。
また、バオーの能力も冷静に考えるとムチャであっても
一応、筋道の通った説明がされるため、ハードSF的、
とも言える。

ラストは、一見、希望を残した終わり方のように見えるが、
よく考えると哀しい最後であることも、ツボを突いている。
(個人的にこういうパターンが好きなもので)


最近、かつての人気マンガの続編がヒットしているが、
「バオー来訪者」の続編、というのはやめてほしい。
作者自身も「完結した話」と考えているし、そもそも
かなりマニアックな話であるので、心配するまでもない
気はするが・・・
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この記事へのコメント

 おお!!!この作品知っています。と言っても相当昔に読んだのでほとんど内容自体を憶えていないのですが。
 ただ当時のジャンプの作品の中で毛色の変わった作品だったという事で印象に残っています。
 この作品はマニア受けでしたね。読んだ当時は正直荒木さんがメジャー(と言っていいのかわからんが)になるとは思ってなかったです。「ジョジョの~」は良い意味で読み手に近づいた作品だと思います。

  • 20100322
  • おりえ ♦-
  • URL
  • 編集 ]
マニアック

またマニアックなところで話が合いましたね。

連載当時も読んでいた覚えがあるのですが、確かに他の
ジャンプのマンガとは異なっていました。
「友情」「努力」「根性」に反応する試薬があるとしたら、
この作品は、まったく反応しないでしょう。

荒木飛呂彦のマンガの謎かけの方法とかが昔から好きで、
メジャーになってもそれは変わらなかったので、ほっと
しています。

「魔少年ビーティー」も読み返してみたくなりました。

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