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ひかりの国からぼくらのために 

「怪獣な日々」 実相寺昭雄 ちくま文庫


ウルトラマンの監督の一人である著者が、円谷プロダクションの人たちについて、いろいろ書いたエッセイなどをまとめたものです。

特撮のことを英語でSFXと呼んだりしますが、著者は、それは別物だ、と言っています。

着ぐるみなどを使ったものが特撮で、これは日本の伝統芸能に近いもので、CGバリバリの方がSFX、こちらはプログラマーの仕事に近いもの。
・・・なんとなく納得できるような・・・

手仕事の感覚、経験と勘の世界がだんだんとなくなっていく、と嘆いているのは、特撮の現場だけの話ではない、と思います。

あと印象的だったのが、「おやじさん」こと円谷英二の回想について。
ウルトラマンを作っていたころ、いろいろ詰め込もうとして、話が多少破綻していたりしても、笑いながらアドバイスを少ししてくれたりしてくれたそうですが、そんな人が唯一許さなかったものがあったそうです。

それは「グロテスクなシーン」「残虐なシーン」。
試写のとき、こんなシーンがあったりすると、たちまちカミナリが落ちて、撮り直しになったそうです。
なぜなら映画ならイヤなら見に来なければいいだけだが、テレビは、家庭に入り込んでいくため、子供は流されて見てしまうから。

今のテレビの番組を見ていると、こんなことを考えている人がいるのだろうか、とふと考え込んでしまいます。

なお著者は、2006/11/30 に亡くなっています。
きっと天国で仲間達と特撮映画を作っていることでしょう。
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カテゴリ: 実相寺昭雄

テーマ: 感想 - ジャンル: 本・雑誌

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