小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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山奥や遠くの国に行かなくても

「とりぱん」 とりのなん子(講談社)

モーニング(講談社)で連載中のマンガ。
自分の家の庭にやってきた鳥たちや、公園にいる鳥たちの観察日記(?)

現時点で、1巻~6巻まで発売されています。

興味のない人が読んだら「で?」とか言われて、一蹴されそうなほど、くだらない事を毎回、ネタにしています。
(僕は、こういうのは大好きです)

自称「日本一ヒマな漫画家」の身近の鳥たちや自然の観察力は、さすがです。

僕もオンラインアルバム「公園の生き物たち」で似たようなことをやっていますが、遠くおもびません。

思わず笑ってしまうような話の中にときどき、ハッとするような言葉も覗くのが、個人的には好きなところ。

「春っていうのは、お日さまじゃなくて、土の暖かさなんだなあ」(1巻)

「夜が冷え込めば冷え込むほど、木々は鮮やかに燃える。
山が発熱しているみたいで、色彩も放熱なのだと思う。
やがて色が朽ち、熱が消え、山の向こうから黒い雪雲がやってくる」(2巻)

「(インコの)小さな心臓がとくとくいっている。そのかすかな手ごたえ。
どんなにぎゅっと握りこんでも出てくるコガネムシの馬鹿力や、
のっかかってくるネコの重さと熱。
どっかの大自然や地球とやらを語るより、そんな感触を覚えていたい」(3巻)

「”桃源郷”の住人は、自分の世界がこんなにも美しいことを知っているだろうか?
むしろ知らずにいて欲しいのだ」(4巻)

「野生のものの眼をのぞきこんではならない。その奥には決して届くことのない何かがあると思い知らされるのだ」(5巻)
・・・確かに数年前、カルガモのヒナの成長を追った時、魂を抜かれてました・・・

「テレビの向こうの生き物には熱心なくせに、追いやった上に忘れていたのではないかと、背中合わせに住む者たちのことを」(6巻)

この人は、漫画家にならなかったとしたら、詩人にでもなったのでは、という気がします。
(本人に言ったら、「ケッ」とか言われそうですが・・・)

ところで、作者は白鳥のイメージダウンに熱心なようです。
・・・というか一般の人がどれだけ白鳥に対して間違ったイメージを持っているか、ということなんですが・・・
僕もかなり間違ったイメージを持っていました。
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