小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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巡る、巡るよ、時代は巡る

まんがで読破 シリーズ
 「五輪書」 宮本武蔵
 「武士道」 新渡戸稲造
   イーストプレス


いずれも原書ではなく、「まんがで読破」シリーズのマンガである。

この2つを同時に買ったのは全くの偶然だった。
だが、この2つを江戸時代の始まりと終わりの頃に書かれた「武士の
思想についての本」として読み比べると考え方の違いが見えてくるか、
と思い、読み比べてみた。

「五輪書」を今で言う自己啓発本とするならば、「武士道」は倫理・
道徳についての本である。それを同列に論じるのは無理がある、という
ツッコミは、この際、無視する。


「五輪書」の内容を乱暴に一言でまとめてしまうと、

「打ち勝ち、成功を得るための心得集」


であり、一方「武士道」の方は

「武士として生きるための心構え集」

である。


「五輪書」は戦って勝つ事に重点が置かれ、「武士道」は、戦わずして
勝つ事の方がよい、としている。
全体としても前者は、理論+実践(どちらかというと実践を奨励)に
対して、後者は、どうにも理屈が先にくるような印象を受ける。

著者の気質の違い、書かれた時代背景の違いなどはあるにせよ、自身が
実戦をくぐり抜けてきた者と戦いの方法よりは、知恵の方がものを言う
時代に生きた者の違いなのだろう。

無論、どちらが良くて、どちらが悪い、という話ではない。あくまで、
時代によって、考え方がどのように変わったのか比べてみた、という
だけである。
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