小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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トンデモ説は何故できる?

「偽史冒険世界」 長山靖生 ちくま文庫

源義経=ジンギスカン説
日本ユダヤ同祖論
竹内文書
 :

学校の授業では決して出てきませんが、これらの話のどれか一つは、誰もが聞いたことがあると思います。

この本は、それらの説を否定するのではなく(否定もしていますが)、なぜ、このような説が生まれたか、その背景を探っています。

結論から言ってしまうと、
「唱えた人がそのような話を必要としていた」
から。

源義経=ジンギスカン説を例にすると

1.唱えた人は、日本人は偉大だと思っている。
  ↓
2.その考えを補強するために、かつて世界的に偉大な業績を残した日本人の例がほしい。
  ↓
3.源義経は衣川で死んでおらず、北海道に渡り、アイヌの王になった、とかいうアヤシゲな話があった。
  ↓
4.さらに調べるとジンギスカンと源義経に共通点(らしきもの)があった。
  ↓
5.源義経=ジンギスカン説の完成!!

という感じの流れになります。

大抵の場合、3,4の辺りで、根拠となる史料の数やそれ自体の信憑性などから、その先には進まないはず。

が、唱えた人にとっては、1,2のような考えが根っこにあるため、3,4の話自体のチェックは行わず(本人は、十分行ったつもり)、トンデモ説の一丁あがり、となります。

最近の例を探してみると、某元幕僚長が論文で叩かれた時の騒ぎが思い浮かびます。

騒ぎになって間もない頃の記者会見で、確かに某元幕僚長は言っていました。
「自分達の士気が保てないから」と。

だからこそ、ああいう論文を書いたのだろうと思います。



・・・と、エラそうにここまで書いていて、ふと
「仕事で自分も同じような事をやってることがある」
ということに思い至りました。

後からプログラムに不具合が見つかった時、最初のテストでその部分は何をやっていたか、というのを調べてみると、正しいとも間違いとも判断できないような結果だったりします。

その時は、その結果で「正しい」という証拠になるとばかり思い込んでました。

先入観というのは、コワいですね。
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