小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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未完のサーガ

「ゲッターロボ」
「ゲッターロボG」
「真ゲッターロボ」
「ゲッターロボ號」
「ゲッターロボアーク」
  石川賢 双葉文庫


「ゲッターロボ」は 1974 年、「ゲッターロボG」は 1975 年、
「ゲッターロボ號」は、かなり時間が空いて、1991 年にテレビ
アニメとして放送されている。

こういう場合、テレビ版とマンガ版ではストーリーが異なる、
というケースが多いが、当作品もそのパターン。

テレビアニメになった前述の3作品のマンガ版に「真ゲッターロボ」
「ゲッターロボアーク」を追加し、「ゲッターロボ・サーガ」として
まとめたものであるが、2006年11月に作者が亡くなってしまったため、
最後の「ゲッターロボアーク」は未完である。


ゲッターロボとは、「ゲッター線」という未知の宇宙線をエネルギー
として動くロボット。
3機が合体・変形して、その組み合わせにより3つの形態がある。

なお、合体後、人型になるまでの変形のプロセスは、ガンダムなどの
リアルロボットの変形に慣れている人には理解不能なので、あしからず。
・・・というより、突っ込んではいけないルールになっている。


関係する作品群を時系列に並べると
「ゲッターロボ」
「ゲッターロボG」
「真ゲッターロボ」
「ゲッターロボ號」
「ゲッターロボアーク」
という順になる。
発表された順では、「ゲッターロボ號」と「真ゲッターロボ」
の順が入れ替わる。



ところで、ゲッターロボのパイロットには
1号機-熱血
2号機-クール
3号機-お笑い
という役割が求められる。

が、1、2号機のパイロットは、かなり「過剰」でなければ
ならない。

敵の人間サイズのロボット相手なら、素手で戦いを挑む、とか
眉ひとつ動かさずにフィアンセを死地に送る、とかいうことを
平気でできなければ務まらないようだ。

その中で、3号機のパイロットは、一番気楽そうだが、歴代
ゲッターチームでは、3号機のパイロットの死亡率は異常に
高いので油断ならない。


シリーズを通して、登場するのは初代ゲッターチームの神 隼人。

初登場の時は、「学生活動家」という設定で、自分のグループ
から抜けようとする人にリンチをする、というとてもヒーロー
とは思えない、というか、ドン引きする登場の仕方をする。

その後、少しは人間的に丸くなるが、最後の「~アーク」でも
台風とその中に潜んだ敵が接近中にも関わらず、乗るのが初めて
という主人公達を出撃させる、という事をやるので、やっぱり
アレな人である。


ストーリーとしては「ゲッターロボ」「ゲッターロボG」までは、
「正義の味方対悪の帝国」
という単純な図式であるが、「真ゲッターロボ」から少し話が
入り組んでくる。


「正義と悪の戦い」というより、「生存競争」の意味合いが強く
なってくるのだ。
どちらかが滅びなければ、もう一方が生き延びることができない
という感じになっているので、お互い必死。

しかも、ゲッターロボの側の方が諸悪の根源、というような
描かれ方をしている。

それを象徴するかのように「真ゲッターロボ」「ゲッターロボ
アーク」は、禍々しさを感じるデザインになっている。
「~アーク」に至っては、必殺技の中に「かみつき」さえある。
(しかも使用頻度が高い)
さすがにテレビアニメになった3作はヒーロー然としているが・・・

・・・とここまで書いて、主人公達の方が諸悪の根源かもしれないと
思わせる物語の展開の仕方は、別作品の「虚無戦史MIROKU」でも
使われていた事を思い出した。

お盆の時期なので、作者に聞けるなら
「一体、どのような展開を考えていたのですか?」
と聞いてみたい。
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