小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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風と共に去りぬ

「風の又三郎」
  ますむら・ひろし  原作:宮沢賢治 
    扶桑社文庫


宮沢賢治の作品をますむら・ひろしがキャラクターをネコに置き換え、
マンガ化したもの。
「風の又三郎」の他に「雪渡り」「十力の金剛石」が収録されている。

「風の又三郎」
二学期の始まりと共に東北の小さな小学校にやってきた転校生「高田三郎」

北海道から転校してきて、東北の訛りが分からない、という事もあって、
最初のうち、周りの子供達に不思議な印象を与えていた。
この辺りは転校生がクラスに来た事のある人なら誰でも同じような感じを
受けた思い出があるだろう。

まもなく、三郎は学校になじむが、彼がやって来る時と去る時には(必ず
ではないが)風が吹くので、友達は親しみもこめて「風の又三郎」と呼ぶ
ようになった。

又三郎と友達が遊ぶ姿は同じ事をしたわけではないが、懐かしさを覚える。
些細なイタズラがちょっとした騒ぎになったり、知らない大人が遊び場の
近くに来たら、意味も無くドキドキしたり・・・

又三郎と耕助の口ゲンカで、又三郎が「風が無くてもいい理由を挙げてみな」
と言って、耕助がムキになって理由を挙げるあたりなど、後から考えれば
どうでもいい理由で口ゲンカしたことなどを思い出してしまう。

読みながら、映画の「スタンド・バイ・ミー」を連想してしまった。
いや、「風の又三郎」の方が先なので、「スタンド・バイ・ミー」を
ハリウッド版「風の又三郎」と言うべきだろう。


「雪渡り」
幼い兄妹がキツネの幻燈会に招待される話。

キツネは人をだます、と言われている。
この兄妹は、当然、そんな話も聞いているが、幻燈会でキツネが出して
くれたダンゴを食べる。
キツネ達は、自分達を信じてくれた兄妹の行動に感激して、歓待する。

話の中では、人間とキツネがお互いが決まった歌を歌うと、普通に会話
できるようになる。
この歌が魔法の呪文になっているのだろう、とあまり本筋に関係ない所に
興味が行ってしまった。


「十力の金剛石」
いつの時代ともはっきりしない、とある国の王子と付き人が虹の脚もとに
あるという「ルビーの絵の具皿」をもとめて、森へ入る。
「ルビーの絵の具皿」は見つからないが、それより美しいと言われる十力
の金剛石を探しに、さらに森の奥へ進む・・・といった話。

こちらは寓話的。
ただ、美しいもの、珍しいものを求めて、遠くへ行くより、身の回りに
そういったものがないか探してみるのも面白いのではないか、という
思いになった。
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