小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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ん?

「ん 日本語最後の謎に挑む」
 山口謡司 新潮新書


「ん」という言葉は何であろう。

普段、何気なく使っているので、あらためて質問されるととまどってしまう。
たしかに母音ではないし、子音でもない。
ひらがなの表は「50音図」と呼ばれ、「ん」はカウントされないし、端っこにポツンとされているあたりは、特別扱いというより除け者だ。
また「ん」に続く日本語はないので、しりとりは、最後に「ん」を付けた者が負けだ。

疑問があるときに思わず「ん?」とか言ったり、答えが分からず「んー」とか言って考え込んだりするが、実は外国人(特に欧米人)にとっては、こういう時の「ん」は発音の識別が不可能な謎の言葉らしい。
飲み屋などで、欧米人に絡まれたら、「んー」とか言って、嫌な思いをさせてやろうと思う。


ややこしい事に、ローマ字表記は「日本」は「Nihon」だが、「日本橋」は「Nihombashi」。
同じ「ん」でも一方は、「n」が使われ、もう一方は「m」が使われる。(しかも一定のルールに従って、使い分けられている)
これは本書の冒頭にも書かれている事であるが、このような事を書かれると、今まで気にも留めていなかった「ん」という言葉が突然、謎めいた言葉に見えてくる。

個人的に、こういう身の回りにある不思議、というものには非常に弱い。

前半は、仏教の立場から「ん」がどのように使われたのかが書かれており、後半は平安時代から明治にかかての「ん」の研究の歴史が書かれている。
しかし、まさか「ん」の1文字だけの事で新書一冊分になるとは夢にも思わなかった。
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ぬん→ぬう
やん→やむ
ゆん→ゆう
よん→よむ
の4つを置き換えるだけで「ん」は50音全てと結びつく「音」で、子音だけど、母音の次に偉い子音なのだと大学の講義で聴きかじったのを思い出しました。

  • 20101017
  • ポポロ ♦-
  • URL
  • 編集 ]

大学の講義で、「ん」は子音だけど、49音全てと結びつく偉い「音」なのだと聴きかじりました。

  • 20101017
  • ポポロ ♦-
  • URL
  • 編集 ]
Re: タイトルなし

> ぬん→ぬう
> やん→やむ
> ゆん→ゆう
> よん→よむ
> の4つを置き換えるだけで「ん」は50音全てと結びつく「音」で、子音だけど、母音の次に偉い子音なのだと大学の講義で聴きかじったのを思い出しました。

おぉ!
「ん」は、除け者ではなく特別扱いなんですね。

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