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それ本当? 

「ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ
   ハイテク海洋博物学への招待。
     佐藤克文  光文社新書

  


人は水の中では生きられない。
水の中を泳ぐ生き物の研究をしようとしたら、道具を工夫しなければならない。

そのための道具が「データロガー」という機械である。
研究対象の生き物に「データロガー」を取り付けて、一定期間後、回収し、記録されたデータを分析するのが「バイオロギング科学」と呼ばれる。

ただ、一口に「データロガー」と言っても、その種類はいろいろ。
体温を測るもの、加速度を測るもの、カメラ搭載のもの・・・

これらの機械のおかげで、今まではっきりしていなかった海鳥や海生哺乳類の水中での暮らしぶりが浮かび上がってきた。

そして判明した事柄を本書の中で実に楽しそうに説明しているのだ。


一つ一つの事実にも非常に興味深い。例えば、本書のタイトルの「ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ」といのは、この通りの事実なのである。

海鳥や海生哺乳類(クジラ、シャチ、アザラシ、ペンギン、鵜など)は、特別急いだり、ゆっくりしていたりしてなければ、泳ぐ速度は、ほぼ同じなのだ。

どういう事かというと、種の違いはあれど、筋肉はたんぱく質でできている。それを最も効率よく活動させようとしたら、エネルギーの使い方は、大体、似てくる、というカラクリらしい。

この本の中で、度々、言われている事が「教科書の中のウソ」ということ。

小学校で使う教科書には「小さな」ウソが、中学校の教科書には「中くらい」のウソが、高校の教科書には「高等な」ウソが含まれており、大学の教科書には「大きなウソ」が含まれている。

要は、だんだんと上がるほどに評価の定まっていない内容を学ばなければならない、という事なのだ。

そんな中で「当たり前だ」と思われている事に対して、どれほど疑問が持てるのか、という点が大きな発見をする人の資質の一つなのだろう。
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カテゴリ: 佐藤克文

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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