小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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発達したAIは電気羊の夢を見るか

SFマガジン
  2011年 1月号

もう「2011年 1月号」か、と表紙を見て、思ってしまった。何かとバタバタする年末だ。

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閑話休題
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今月号の目玉はテッド・チャンの新作「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」

発達したAIに対して、ペットや子供・恋人と同じような感情を持つようになっていく人間の物語。

実体のないソフトウェアに対して、感情移入するなんて、と思うかもしれないが、かつての「たまごっち」やPSPのゲーム「どこでもいっしょ」、最近の例ではDSのゲーム「ラブプラス」にハマっている人がいることを思えば、架空の話と片付けられる内容ではない。

これらのゲームでは対象となるキャラはコンピュータの中だけの存在だが、この作品の中では、AIの「体」として人型ロボットが開発されたという設定になっている。

コンピュータの中だけの存在と分かっていながらも感情移入できる存在が、本物の体ではないにしても「実体」を持ったらどうなるだろうか?

受け答えだけでは機械と人間の区別をするためのチューリングテストに楽々、合格してしまうほどのAIに「実体」が加わったら、もはやそれを「ソフトウェア」と割り切ることができるだろうか、自信はない。

この作品の中では、AI用の体は、一目で明らかに機械と分かるが、もしこれが機械と簡単に区別できないほど精密に出来ていたら、となると、今度はフィリップ・K・ディックの作品のように「本物とそれ以外のもの」や自分自身が「人間」なのか「機械」なのか分からない、といったような話にもつながると思う。

深く考えると「意識」とは何か、という問題にもつながってくるので、少し怖くなるほどだった。
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