小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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間接的なトラウマ

東日本震災から2週間。

一部の商品の品薄、計画停電や軽い地震はあるが、自分の周辺では日常が戻りつつある。
だが、テレビで被害が大きかった地域や福島原発のニュースを見ない日はない。

そんな中、ふと目にした記事。
「間接的なトラウマ」(SFマガジン5月号の連載記事 香山リカ著 SENSE OF REALITY)より

著者は精神科医として被災者が受ける心のダメージを心配しているが、それと同様に被災地にいない人までが映像や記事に長時間触れていることにより、間接的なトラウマを受ける事を懸念している。

自分や家族・知人が住んでいた、もしくは行ったことのある地域のひどい被害状況の映像を長く見続けることによって、自分が経験したことなのか、映像なのか脳が区別できなくなってしまう事があるという。

これは特殊な例ではなく、スペースシャトル チャレンジャーの爆発事故や9・11同時多発テロの時に多くの事例が報告されているそうだ。報告されていない事例は、はるかに多いだろう。

著者がツイッターを見ていると、常に切迫しているような人、ずっとつぶやきつづけている人、イライラしているような人などがいるが、この中には「過覚醒反応」というトラウマによるストレス反応である可能性もあるという。

こういう人たちは「被災者のために何かしよう」と行動を起こそうとしているように見えて、自分もケアが必要な状態に近づきつつある恐れがあるらしい。

回避策としては「まずは自分が落ち着くこと」
一呼吸おいて、まず無理なく自分にできることを自問自答してみること。
身一つでボランティアに行ったら、逆に周りの人に迷惑をかけた、などという事があったら本末転倒だ。


自分が体を動かす以外にもこんな例があるそうだ。
「大丈夫」の一言が特効薬=前向きな被災者に感銘―「陸の孤島」で診察・NGO医師

ネットでは「ヤシマ作戦」「ウエシマ作戦」「アオシマ作戦」「コジマ作戦」などといろいろな作戦が話題になっているが、何をやるにしても、一度、頭を冷やして冷静に、被災地の支援に繋がる事を無理なく、長くするために自分にできることを考えるのがいいのだろう。

こういう(↓)のを反面教師として・・・
対象から除外「私の要請が実現」 菅首相の元秘書がビラ配布


追記
この記事を書いた後、映画の「レナードの朝」のラスト近くの主人公セイヤー博士のセリフを思い出した。
「人の心」がなによりの「薬」だった、と。
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この記事へのコメント

やはり…ですね。

新聞にも、この「間接トラウマ」についての記事が載っていました。
かくいう私も今回のニュース映像を見続けて具合が悪くなったひとりです。まわりでもそういう人を見かけました。
それ以後は時間を限ってニュースを見るように心がけています。
原発でボランティアをしたいという若者も多いと聞きましたが、素人が突然行っても被曝するだけですよね。
やはり「身の丈」にあった支援をするのが肝要だと思います。

  • 20110401
  • 敦 ♦-
  • URL
  • 編集 ]
Re: やはり…ですね。

良くも悪くも映像の力の大きさをあらためて思い知らされますね。

マスコミも悲惨すぎる映像は、流さないようにしているとは思いますが、
それでもトラウマになるような人がいるくらいですから、現地は推して
はかるべし、ですね。

現地にボランティアに行くにしても、よほどの覚悟をしていかないと
すぐに帰ってこなければならなくなるでしょう。

なので、やはり一旦、頭を冷やす、というのは大切ですね。

  • 20110402
  • Tucker ♦-
  • URL
  • 編集 ]
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