小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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未だ色褪せない Sukoshi Fushigi (SF) な物語

藤子・F・不二雄
 少年SF短編集=1
  [未来ドロボウ]

     藤子・F・不二雄


藤子・F・不二雄のSF短編集。今、読んでも、あまり時代を感じないのが、巨匠たる所以か。

収録作品は次の通り。
「ひとりぼっちの宇宙戦争」
「コマーさる」
「なくな!ゆうれい」
「未来ドロボウ」
「四畳半SL旅行」
「恋人製造法」
「ニューイヤー星調査行」
「宇宙船製造法」


最初の「ひとりぼっちの宇宙戦争」だけ何かで読んだ覚えがあるが、他は読んだことのない作品ばかりだった。

「ひとりぼっちの宇宙戦争」「未来ドロボウ」「四畳半SL旅行」は少し気味の悪い話。
特に「四畳半SL旅行」は尻切れトンボのような終わり方をするだけに、なんだかスッキリせず、落ち着かない気分になる。

「未来ドロボウ」
大富豪だが余命わずかの老人と貧しさのため高校進学をあきらめた少年が身体を交換する話。
得をした側の(元)老人が、その得のあまりの大きさに罪の意識を感じるが、自分が同じ立場だったら、同じような考えに至るだろうか、と考え込んでしまった。
この作品では「やれる事か」を考える前に「やっていい事か」を考えるべきでは、と暗に言っているのだと思う。手遅れになる前に。

「宇宙船製造法」
藤子・F・不二雄版SF15少年漂流記、とでも言うべきもの。
暴君の登場、クーデター。理想に燃えたリーダーが次第に独裁者になってしまうなど、結構、ハードな内容だった。

壊れた宇宙船を修理する方法は「銀河英雄伝説」(田中芳樹)の「長征一万光年」のエピソードを思い起こさせる。
ふと思って、発表された年を調べてみると、藤子・F・不二雄の方が3年ほど早かった。

数年の違いはあれど、巨匠がほぼ時を同じくして、よく似たアイディアを思いついたのが面白い。
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