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「問い」と「答え」の繰り返し 

17年と13年だけ大発生?
素数ゼミの秘密に迫る!
  吉村 仁
    サイエンス・アイ新書



北アメリカには、13年の周期と17年の周期で大発生する不思議なセミがいる。
14年や16年ではなく、なぜ13年と17年なのか。その周期ゼミの謎を解き明かしていく本。

キーワードは「素数」
難しい部分には図や写真が多用され、分かりやすくなるように工夫されているので、スラスラ読める。

当然、セミは「素数」を理解している訳ではないが、長い進化の歴史の中で獲得した習性が結果的に素数の性質を上手く利用していた。
生き物の体の仕組みを調べると、そのあまりに絶妙な仕組みに驚く事が多いが、このセミもそんな進化の不思議の一つだと思う。

ところで、本書の本筋からは外れてしまうが、日本は世界の中でも虫の種類が多いそうだ。
北アメリカでは約5万種の虫がいるが、日本は約3万2千種。
国土の面積の違いを考えると日本の虫の種類の豊富さがよく分かる。
(ちなみにヨーロッパも虫の種類が乏しいらしい)

種類が多いと自分達の種と他の種を区別するために工夫が必要となる。
その一つが「鳴き声」
種類が多い分、鳴き声も多種多様になる。

セミを例にとってみると、日本では虫に詳しくない人でも数種類の鳴き声を挙げる事ができるだろう。
対して、アメリカではセミは「ジージー」「ギーギー」としか鳴かない。

日本人は虫の鳴き声を「音色」として脳内で処理されるのに対し、西洋人は「雑音」として脳内で処理されるのは、この鳴き声の多様性にも起因するのだろう。


最後の章は著者の研究に対する考え方が述べられている。
それによると
「なぜ?」を考える事が大切
だという。

とある企業では問題が発生した時、「なぜ?」と繰り返し考えろ、と言われているらしい。
それにより、直接の原因だけでなく、裏に隠れていたの真の原因を炙り出すのだ。

「優れた結果」を残す人は、それ以前に「優れた問い」を発している。
そして「問い」に対する答えから、新たな「問い」を発する、というサイクルを繰り返していく。

この「繰り返し」を忘れている事はないだろうか。
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カテゴリ: 吉村仁

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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