小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

Articles

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

人間 vs. ニワトリ

にわとりのジョナサン
 ソル・ワインスタイン、ハワード・アルブレヒト 共著
 青島幸男 訳
   勁文社 エコーブックス



タイトルからすぐにピンとくる人も多いだろうが「かもめのジョナサン」のパロディ。
ちなみに訳は「意地悪ばあさん」であり、「東京都知事」でもあった青島幸男。

主人公のジョナサンは空に憧れ、毎日、訓練を続け、ついに飛行能力を手に入れる。
そして、養鶏場で人間に食われるのを待つだけの人生・・・いや鳥生はゴメン、と故郷を飛び出し、ニューヨークへ旅立つ。

が、そこで人間達のニワトリ一族に対する扱いに腹を立て、仲間の自由と平和のために人間達と戦う事を決意する・・・。


ジョナサンの戦う相手は、誰もが知る日本でも有名な某フランチャイズチェーン。
古い本なので時代なのだろうか、そのままの名前で登場する。今なら、即、文句をつけられ、自主回収になるに違いない。


基本的に荒唐無稽な話なのだが、ジョナサンの最初の人間との戦いと「敵」のニワトリに対する姿勢が気になった。

ジョナサンの最初の「戦い」は某有名フランチャイズチェーンではなく、日本から上陸した照り焼きチキン専門店(具体的な店名は出てこない)
9割のウソの中に1割の真実を含んだデマを広めて、悪い評判をばらまき撤退に追い込んでしまったのだ。

デマは、ごくわずかな真実を含んでいる、というのがミソ。
実社会でも意図的でも、意図せずにもこういう事を実践している人がいる、と思った。


もう一つ、ジョナサンの「敵」のニワトリに対する姿勢というのは、登場する某有名フランチャイズチェーンの人には、ニワトリを生き物として見る視線が全く感じられない、という点。
工業製品のように「効率良く」「早く」「規格通り」にタマゴや鶏肉を作る事しか考えていないのだ。
(こういう事を考えているのは、あくまで小説の中に登場する某有名フランチャイズチェーンの人なので、実社会とは関係ないが)

こういう姿勢の行き着く先は資源を無駄に浪費した挙句、そのツケを他人に押し付ける、という事になるだろう。

別に肉を食べるのをやめろ、というつもりはないが、せめて食べ物はムダにせず、残さず食べる、というのは心がけるべきだろう。
そうでなければ、第2、第3の「ジョナサン」が現れてきてしまう・・・。

スポンサーサイト

トラックバックURL

http://randokukanso.blog79.fc2.com/tb.php/376-81277db6

この記事へのトラックバック

この記事へのコメント

コメント投稿フォーム

管理者にだけ表示を許可する

Paging Navigation

Navigations, etc.

About This Website

/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。