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法則 

歴史は「べき乗則」で動く
 マーク・ブキャナン 著
 水谷淳 訳


「べき乗則」というのは、「規模が2倍になると発生する確率は4分の1になる」というもの。
ただし、"2"という数字は例として出しただけで、対象によって別々の値になる。

この法則は平たく言うと
「規模の大きい事が起きる確立は低い」
と、あまりに当たり前な事になってしまうが、非均衡状態、つまり不安定になる直前の状態にあるものの多くに成り立つ、というのがミソ。

例として挙げられているのは、
地震
森林火災
種の絶滅
株価の動き
など。

規模が大きいものと小さいものには原因の違いはなく、どこまで影響範囲が広がったかの違いのみ、だという。

不安になるのは「べき乗則」が成り立つものには「周期」「典型的な規模」といものは存在せず、予知ができない、という点。
特に地震に関しては間違っていて欲しいと思う。

ただ、逆に規模の小さいものがたくさん起きていれば、規模の大きなものになるほどの「力」は蓄えられない、とも言える。
「適度なガス抜き」というのは人間の集団に対してだけでなく、自然現象が相手でも効果的らしい。

ところで、原題は "Ubiquity"。辞書を開くと「偏在性」と載っている。
タイトルは”歴史は「べき乗則」で動く”だが、最後の章で、その「可能性」について論じれいるにすぎないので、日本語タイトルと内容に相違がある。
しかも一歩間違うと、トンデモ本として扱われかねないタイトルだ。もう少しいいタイトルは考えられなかったのだろうか。

SFの古典、アイザック・アシモフの「ファウンデーション」シリーズでは、人類の未来を予測する「心理歴史学」という理論が登場する。
読んでいるうちにその「心理歴史学」の話を連想したが、あとがきで触れられていた。
自分の独自の考えでなかった事が判明し、残念。
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カテゴリ: マーク・ブキャナン

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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