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星の伝説 

「ウルトラマンの東京」
  実相寺昭雄  ちくまプリマーブックス



著者は、ウルトラマン、ウルトラセブン、怪奇大作戦の監督の一人。

自称「変化球担当」というだけあって、少し変わった話を多く担当していた。
ウルトラマンで監督したエピソードは、「故郷は地球」「空の贈り物」「怪獣墓場」
「恐怖の宇宙線」などなど。

「故郷は地球」は、今思うと、とんでもなく哀しい話であったし、「空の贈り物」
に出てきたスカイドンは、ただ重いだけの怪獣をめぐる話。
「怪獣墓場」のシーボーズは、宇宙恋し、と泣くばかり。
おそらくウルトラマンのシリーズ全体を通して、ウルトラマン励まされた怪獣は
シーボーズだけと思われる。
「恐怖の宇宙線」のガヴァドンにいたっては、イビキをかいて寝てるだけ・・・

またウルトラセブンでは、「ちゃぶ台を挟んで対峙する、ダンとメトロン星人」
という語り継がれる名場面(?)を手がけている。



閑話休題



この本は、著者がロケやゆかりの地を訪ね歩いたエッセイ。
円谷プロは砧にあったため、その地域周辺が出てくることが多い。

挿絵も著者自らが描いており、添えられた一文もすっとぼけたものから、
味わい深いものまであり、これも楽しみのひとつとなっている。

例えば
バルタン星人のイラストに「宇宙人の鋏も使いよう」
科学特捜隊本部のイラストい「科特隊本部の郵便番号は誰も知らない」
前述のダンとメトロン星人の場面のイラストには「宇宙人には座布団をすすめるべきか」
古い町並みのイラストには「昨日の街を歩きたい」

表現に携わっていた人だけにさすが、という感じがする。

「昔はよかった」式の話と言えば、それまでだが、著者やその周囲の人々が
どれほどウルトラマンなどの特撮を愛していたが、というのが伝わってくる。

「あの頃、星が近かった」
この本の最後の方の挿絵に書かれていた一文。

その当時の思い出がこの一文に凝縮されているかのよう。
おそらく、毎日が楽しくてしょうがなかったのではないだろうか。


なお、この本は、ちくま文庫からも出ており、著者自筆のイラストも追加されている。
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カテゴリ: 実相寺昭雄

テーマ: 読んだ本の紹介 - ジャンル: 本・雑誌

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