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メルヘンの真相!? 

メルヘンの深層
  森義信
    講談社現代新書


「シンデレラ」
「白雪姫」
「赤ずきん」
「ジャックと豆の木」
「ヘンゼルとグレーテル」
など誰もが知るメルヘンの話から歴史情報を取り出して舞台背景となっている時代を垣間見る史料としようとするもの。

精神分析の分野からメルヘンを解釈する、という話は聞いた事があるが、これは歴史の分野からメルヘンを解釈しようとしている。

物語の中に出てくる悪者に対する刑罰は「魔女裁判」で使われたとされる刑罰にそのものだったり、飢饉の際の「子捨て(口減らし)」を思わせる内容があったり、ユダヤ人差別が見え隠れするものがあったり、とメルヘンと言えど、その時代の世相を反映しているものが多い。

が、精神分析の分野からの解釈よりは、関連が直接的で分かりやすい感じがする。
(「白雪姫」に出てくる毒リンゴは「○○○」の象徴で・・・と言われても、それが正しいか正しくないか、判断がつかない)

ただ、個々の小道具が現す意味の解釈については理解できるが、著者による物語全体の新解釈には釈然としないものもいくつかある。
(あくまで個人の主観的な感想として)

メルヘンも最初から今の状態でずっと伝わっていたわけではなく、原型となる話があり、それにいろいろ付加され、時代の影響を受け、物語自体も変容しているので、いろいろな時代のものがゴッチャになった状態のものを解釈しようとしてもムリが出てきてしまうのではないか、と思ってしまった。

が、メルヘンの解釈としてこういうことも考えられる、というレベルにおいては楽しめる内容になっている。

「さるかに合戦」は勧善懲悪の物語か、過剰な復讐の物語か、「桃太郎」は英雄の物語か、大義なき侵略の物語か、と考えるだけで面白い。
これと同じ意味では著者によるメルヘンの解釈も楽しめるものになっている。
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カテゴリ: 森義信

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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