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バイアス 

陰謀史観
  秦郁彦
    新潮新書


陰謀論というのは実に便利な論法だと思う。
なぜなら加害者であっても被害者のふりができるから。

しかも証拠は、ほとんどいらない。

いや、証拠が全くないケースでも
「これに関する証拠が全くない事が逆に証拠となっている」
などと言う事ができる。

最近、逮捕された指名手配犯がかつて所属していた某宗教団体が強制捜査を受けているとき
「自分達を陥れようとしている何者かの罠だ」
と主張していたことを覚えている人もいるだろう。

本書は、そんな陰謀論を一刀両断にするもの、と思ったが、さにあらず。
ジャンルも日米関係、それも第二次世界大戦前後に絞っている。
しかも日米関係の歴史に全体の半分近いページ数を割いて説明している。

一番、興味を持ったのは、一つの章を使って、元自衛隊幕僚長の某氏の論文を批判している部分。
過去に出てきた陰謀論を体系的にまとめているという功績はあるものの目新しい内容はなく、事実誤認も多いらしい。

以前、ニコラ・テスラ(エジソンのライバルと言われた人物)の伝記を読んだことがある。
本自体、古本屋で買ったものだったのだが、オカルトに近い事になるとあちこちに赤線が引いてあるが、電気についてなどの業績に関わる部分には1本の赤線もなかった。

人は何かを見たり、読んだりしても、ありのままでなく、無意識に自分が望んでいるものに合うもの以外は切り捨てているのだな、とつくづく思う。
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カテゴリ: 秦郁彦

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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