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空の彼方へ 

「ロケットと宇宙開発」
  大人の科学マガジン 別冊  学研


「大人の科学」の別冊。

スプートニクからISSまでの宇宙開発の歴史をまとめている。
綴じ込みふろくの「サターンV内部図解」のイラストが懐かしさを感じる。
また、この雑誌らしいのが「実験村」でペンシルロケットを作って飛ばす、という記事。
本誌の方でもこの「実験村」が一番好きだ。

技術そのものや宇宙飛行士の話だけでなく、ロケットの研究をした科学者についての記事もある。
が、これについてはいかんせんページ数が少ない。
これに関しては、マンガの「栄光なき天たち」(第8巻)の方が面白い。
フォン・ブラウンとコロリョフに関してだけなら、的川 泰宣「月を目指した2人の科学者」(中公新書)が詳しい。
また、食玩の「王立科学博物館」のオマケの解説書(こちらを本誌と呼んでいたそうだが、その呼び名に恥じぬ情報量であった)をまとめた「図録 王立科学博物館」(三才ブックス)にも詳しく書かれている。

宇宙飛行士達も個性的な面々だったが、ロケット研究の先駆者達も非常に個性的である。
彼らが見た夢に現実は、まだ一部しか追いついていない。

宇宙開発の話になると、誰もが科学少年・少女になってしまうような気がする。
だが、宇宙開発には「人類の夢」という側面と「軍事」という側面がある。
人口衛星を載せればロケットだが、核兵器を載せればミサイルだ。

アメリカの初期のロケット開発をひっぱったフォン・ブラウン自身がこの両面性を象徴するような人物だった。

「アメリカのロケット開発のリーダー」
であると同時に
「ナチの協力者」

彼は、言い訳じみたことは一切言わずにこう語った。
「夢の実現のためなら、悪魔と手を握ることも辞さない」

夢の実現のためなら、なりふり構わず、利用できるものはなんでも利用する、という執念がなければ、月に到達することはできなかったのだろう。
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カテゴリ: ムック

テーマ: 読んだ本の紹介 - ジャンル: 本・雑誌

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