小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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ドジでノロマな・・・

「独裁」入門
 香山リカ
  集英社新書


最近、著者の診察室を訪れる初診患者の多くが漠然とした不安感とイライラを訴えているらしい。

言われてみれば、「不寛容さ」が幅を利かせているような気がする。
ウラも取らずに公の場で人を名指しで批判する人(それも一般人でなく政治家)、過激な物言いや言葉尻を捉えて非難するなど。

本(特に新書)ではタイトルで「バカ」「アホ」(本来の悪口の意味で)を使う本が多くなってきたのも、その流れの一つなのか・・・。
(ちなみに、例外はあるが、そういう本は基本的にスルーすることにしている。)

歴史上、独裁者が使う手口は
・「敵」を作る。
・問題を単純化する。
 例)悪い事は、すべて「敵」のせい。
   ○○さえすれば、万事解決
・Yes と No の2つしか選択肢がないと思わせる。
などが挙げられる。
(これが全てではないだろうが、代表的な手口としてはこれくらいだろう)

かつて大人気だった首相や、今、話題になっている一部の政治家がこれにピッタリ当てはまるのに不気味さを感じる。

著者も思いがけず某市長に名指しで非難されてしまったが、この本の半分は、その非難に対する反論のよう。
非難した方の某市長の主張には、かなり前から「危うさ」を感じていたので、著者の主張の方に共感を覚える。
(以前から著者の本が好きだったというのもあるが)

たぶん、民主主義というのは、関係者間の調整を行ったりして、物事一つ決めるのにも時間がかかってカッコ悪く、面倒くさいプロセスなのだろう。

「それじゃダメだから、オレに任せろ。」
と言い出す人が出てくるのは仕方ない事だと思う。

おそらく1つや2つの問題なら、颯爽とあっという間に解決するだろう。

そして、
「ほら見たろ。お前ら、ウダウダ言わず、黙って見てろ」
というセリフが加わるのは時間の問題。

だが、次の問題で間違えるかもしれないし、間違えないかもしれない。
要するに未来永劫、間違える事はない、とは誰も言えない。

間違えた時(もしくは間違えそうな時)誰も何も言えない状況だったりすると・・・。

問題をたちどころに解決する「特効薬」は、そうそう転がっているわけではない。
威勢のいい事ばかり言っている人や、それにすぐ乗っかる人は放っておいて、ちょっと一歩引いて、問題を見直してみる態度を忘れないでいたい。

たとえ「ドジでノロマなカメ」と言われても。
いや、昔のドラマのセリフではないから「ドジ」はいらないか・・・。
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