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クラークの三法則 

重力とは何か
 大栗博司
  幻冬社新書


いつも身近に感じる力の一つでありながら、最も不明な点が多い力「重力」
その重力についての最新の研究成果やそこに至る過程を解説している。

数式を使わないで、説明しているのは意図的にだろう。

分かりやすく説明しようとしているが、決して易しい内容ではない。
ところどころ「理解できなかったら○○○のところまでとばしてもかまいません」と書いてある部分さえある。

自分も一度では理解しきれなかった。(今でも理解しきれたかは自信がない部分がある)

本書では重力の「七不思議」から始まって、重力についての研究がどのように発展してきたか、そして超弦理論まで解説されている。

SF作家のアーサー・C・クラークは、「クラークの三法則」というものを提唱した。内容は次の通り。
1.高名だが年配の科学者が可能であると言った場合、その主張はほぼ間違いない。
  また不可能であると言った場合には、その主張はまず間違っている。

2.可能性の限界を測る唯一の方法は、不可能であるとされることまでやってみることである。

3.充分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。

重力の研究の発展の過程はクラークの第二法則にピッタリあてはまる。(重力の研究に限ったものではないだろうが)

極端な状況にその理論を当てはめても破綻しないか、とさんざん突きまわした挙句、説明できなければ、新しい(そして、古い理論を抱合する)理論を考えつづけた歴史が語られている。
また、それを突き動かすエネルギーはクラークの第一法則の後半、「偉大な先人が不可能と言ったから」というのも混ざっているだろう。

そして、最後の方で語られる内容は、クラークの第三法則そのもの。
所謂「並行宇宙」や「宇宙は10次元だと考える」など、単語を切り出しただけだと、SFと勘違いされるだろう。

ところで、内容の難解さに耐えつつ読み進めていくと、最後に「どんでん返し」が待っている。
この部分は、ちゃんと理解できているか、あまり自信がない部分でもあるし、ある意味「ネタバレ」なので自主規制。

まさに真実は小説より奇なり。
正確には「真実かもしれないこと」だが。
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カテゴリ: 大栗博司

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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