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ちょっとしたこと 

「十頁だけ読んでごらんなさい。
 十頁たって飽いたらこの本を
  捨てて下さって宜しい。」
  遠藤 周作  新潮文庫


またもや文章の書き方についての本。

このようなブログで本の感想を書いていることもあるし、仕事上でも最近、自分の文章は分かりやすいのか、と考えることが多くなり、どうもこのような本が気になって仕方がない。

この本の原稿自体は、50年ほど前に書かれたものだが、この中で言っていることには古さは感じられない。
むしろ、今の時代だからこそ書いたのではないか、と思ってしまうような内容である。

しかも、難しい事は何一つ言っていない。
・・・というより、首尾一貫、次の一つの事だけを言っている。
「手紙は読む人の身になって」

形式的な文言だけの文や、どこかで聞いたことがあるような表現の切り貼りをした文ばかり書いてあるものでは、もらった相手の心に何も響かない。
やはり短くても、名文などでなくても、その人なりの表現や、字が汚くても、一生懸命書いた、という事が伝わってくる文面の方が相手に気持ちを伝えることができる、という。

もっともワープロやメールが普及した今、手書きの文章というのは、めったにお目にかからなくなってきたが・・・

相手の立場をちょっとだけ思いやる文章。
例文を見れば、違いは分かるが、文章を一から自分で書いたら果たして・・・。
が、これは普段から心がけて、慣れるしかないのだろう。

この本の中で唯一、ハウツーらしき実践的な表現の訓練方法が紹介されていた。
名づけて「ようなゲーム」。

目に入ったものを「XXXのような」で表現するゲーム。
ただし、「XXX」は使われたことがある表現は禁止。
必ず自分のオリジナルな表現で、対象にピッタリな表現でなければならない、というのがルール。

続けられるか分からないが、試してみようと思う。
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カテゴリ: 遠藤周作

テーマ: こんな本を読んだ - ジャンル: 本・雑誌

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