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普遍的なのか、人は変わらないのか 

なつかしい時間
 長田弘
  岩波新書


詩人である著者がNHKの「視点・論点」で語った内容をまとめたもの。
17年間の集大成という事だが、言っている事には、全く古さを感じない。

中には最近の事を言っているのかと思って、章末の放映日付を見てみると、5年、10年前だった、という事もしばしば。

例えば「受信力の回復を」という章。
「一方的に発信する言葉だけが容易に手に入る今の世に、確実にうしなわれてきてしまったのは、他者の言葉をきちんと受信し、きちんと受けとめられるだけの器量をもった言葉です。」
という言葉があった。

てっきり最近の事を言っているのかと思ったが、章末の放映日付を見てみると「1998年7月2日」

他にも、「手に入れる」だけの文化から、「使い方」の哲学を持つ文化への転換を、という「使い方の哲学」は「2001年3月14日」の放送。
我を絵に見る心、つまり全体と細部を同時に見渡すような心を持つべきと論じた「風景が主人公」は「2008年1月23日」

著者の論点の鋭さ、深さのためか、人は、そんなに変わらない事の証明なのか。

詩人だけあって、言葉やモノの見方(感受性)をテーマとしたものがほとんどで、考えさせられるものが多い。
個人的には新書は「入門用」のもので、繰り返し読むものは少ない、と思っているのだが、これは数少ない例外。
・・・というより、1回目では消化不良になってしまった。

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カテゴリ: 長田弘

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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