小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

Articles

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

理解はできないが、受け容れる

春になったら莓を摘みに
 梨木香歩
  新潮文庫


著者が学生時代、英国で過ごした頃、下宿した家の女主人ウェスト夫人と、そこに下宿した人々との交流記。

ウェスト夫人は全くのボランティアで下宿人を受け入れている。
様々な人種、考え方の下宿人たち。

本書で登場する人達は、クセの強い人たちばかりだが、取り上げたのがそんな人達だけなのか、本当にそんな人達ばかりなのかは不明。

「筋金入りの博愛精神」とでも言うべきだろうか。「使命感」のようなものさえ感じる。
下宿人のために嫌な思いをしても、決してボランティアは止めようとしない。
例え小切手の不正使用未遂事件を起こした住人(の知り合い)がいたとしても。

本書の裏表紙にもあるが「理解はできないが、受け容れる」というのがウェスト夫人の生き方。
見習うべき、とは思うが、自分なら嫌な事が2つ、3つあれば、もうコリゴリと思ってしまうのが関の山だろう。

この考え方を貫ける方が理解できない、とさえ思ってしまった。

ところで、今の日本では「理解できないものは、排除する」という風潮が強い気がする。
昔からそうだったかもしれないが、少なくとも「排除」しようとする人の声が簡単に拡散するようになってしまった。
(逆の事も言えるが・・・)

「受け容れる」というレベルは遥か彼方だが、少なくとも積極的に「排除しない」ようにしたい。
「八つ当たり」まがいの行為では、そこで思考停止してしまい、どツボに嵌っていくだけで、何も解決しないから。
スポンサーサイト

トラックバックURL

http://randokukanso.blog79.fc2.com/tb.php/493-45682b2c

この記事へのトラックバック

この記事へのコメント

コメント投稿フォーム

管理者にだけ表示を許可する

Paging Navigation

Navigations, etc.

About This Website

/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。