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理解はできないが、受け容れる 

春になったら莓を摘みに
 梨木香歩
  新潮文庫


著者が学生時代、英国で過ごした頃、下宿した家の女主人ウェスト夫人と、そこに下宿した人々との交流記。

ウェスト夫人は全くのボランティアで下宿人を受け入れている。
様々な人種、考え方の下宿人たち。

本書で登場する人達は、クセの強い人たちばかりだが、取り上げたのがそんな人達だけなのか、本当にそんな人達ばかりなのかは不明。

「筋金入りの博愛精神」とでも言うべきだろうか。「使命感」のようなものさえ感じる。
下宿人のために嫌な思いをしても、決してボランティアは止めようとしない。
例え小切手の不正使用未遂事件を起こした住人(の知り合い)がいたとしても。

本書の裏表紙にもあるが「理解はできないが、受け容れる」というのがウェスト夫人の生き方。
見習うべき、とは思うが、自分なら嫌な事が2つ、3つあれば、もうコリゴリと思ってしまうのが関の山だろう。

この考え方を貫ける方が理解できない、とさえ思ってしまった。

ところで、今の日本では「理解できないものは、排除する」という風潮が強い気がする。
昔からそうだったかもしれないが、少なくとも「排除」しようとする人の声が簡単に拡散するようになってしまった。
(逆の事も言えるが・・・)

「受け容れる」というレベルは遥か彼方だが、少なくとも積極的に「排除しない」ようにしたい。
「八つ当たり」まがいの行為では、そこで思考停止してしまい、どツボに嵌っていくだけで、何も解決しないから。
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カテゴリ: 梨木香歩

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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