小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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迷う、迷うよ、迷路は迷う♪

迷路の秘密図鑑
 エイドリアン・フィッシャー&ハワード・ロクストン
 北村孝一 訳


本書は「本が好き!」より献本頂きました。感謝。

迷路の歴史を解説するものであると同時に、様々な有名迷路を実際に解いていく本。
紹介されている迷路は、オリジナルのままの場合もあれば、オプションで追加ルールも加わっているものもある。

紹介されている迷路を全て解かなくても、本文だけ読んでも楽しめるし、その逆に迷路の問題が並ぶパズル本としても楽しむことができる。


ところで、1980年代にブームが起きて、日本全国各地に巨大迷路が乱立することになった。
大半は潰れたが、今でも巨大迷路は残っている。
ちなみに、このブームの時、実家の近くにも巨大迷路ができたが、「いつでも行ける」と思って、行かないでいたら、いつしか潰れていた。

閑話休題。

「迷宮」と「迷路」は似てはいるが異なるものである。
その違いは「迷宮」は入り口からゴールまで一本道のもので、「迷路」は途中、分岐や袋小路があるもの。
「迷宮」は一見、通路がグネグネと曲がりくねっているように見えるが、形を変形させると、規則正しいパターンが出てくるらしい。

「迷宮」を図案化したものは古代ギリシアや古代ローマだけでなく、北米、南米など他の地域でも見られるそうだ。
面白い事に「外敵(霊的なものも含む)を惑わせる」という「効能」まで共通しているという。
しかも誰かが持ち込んだりして、伝播していったものではなく、それぞれの文化が独立して「迷宮」を作り出している。

著者は「迷宮」のように「円環状に交互に折り返すパターン」というものは、人間の本能に近いところに訴えるものがあるのでは、と言っている。

ただ、本書で紹介されている「迷宮」「迷路」は古代ヨーロッパが中心。
アラビア、アジアやオセアニアの「迷宮」「迷路」について触れられていない、という点が少し不満ではある。
(実際には、この地域には「迷宮」「迷路」は存在しないのかもしれないが・・・。)
が、本書は「迷宮」「迷路」の歴史がメインとなる本ではないので、そこまで求めるのは酷かもしれない。

以下は素人発想の考え。
「迷宮」とは少し違うが「五芒星」は(一筆書きで書けるため)「入口」も「出口」もないので、悪霊への「めくらまし」になる、という意味があるらしい。
また「籠目紋」(六芒星)の連続文様は魔除けの意味を持つし、密教では「九字護身法」という縦4本、横5本の線を描く呪術がある。

こういうものまで含めたら、「迷宮」「迷路」は世界中にありそうだ。
人間の考える事は、だいたい似かよっている、と言えるだろうか。
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