小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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Sukosi Fushigi(SF)な物語

スターダストメモリーズ
 星野之宣
  スコラ漫画文庫シリーズ


星野之宣のSF短編集。
宇宙探査の最前線や未知の惑星、生物に向かい合う人々を描いた作品が多い。

今まで読んだ著者の作品はハードSFばかりだったが、この巻では、SFコメディ作品も収録されている。
しかも、完全に遊んでいるような作品からブラックユーモアまでバラエティに富んだ内容。

全体として、どこか藤子・F・不二雄のSF(「少し不思議」の略)短編のテイストを感じさせる作品が多い。

印象に残ったのは次の作品
「セス・アイボリーの21日」
「ウォー・オブ・ザ・ワールド」
「ターゲット」
「大いなる回帰」

「セス・アイボリーの21日」
主人公セス・アイボリーの乗る宇宙船が不時着した惑星は生物時計の進み方が異常に早い惑星。
セスの体は、わずか2日で10年は老化してしまっていた。
救助隊が来るまで21日間かかる。が、この星では、それまでに老衰で死んでしまう。
セスが取った方法とは?

この結果を「救助された」と言っていいものかどうか、と思ってしまった。

「ウォー・オブ・ザ・ワールド」アメリカの古いB級SF映画への愛にあふれた(?)作品。
星野之宣はハードSFや宗像教授シリーズのような作品ばかり、と思っていたが、短編とは言え、こういった作品があることは知らなかった。
農家のおやじのシニカルなモノローグがたまらない。

「ターゲット」
こちらもコメディ作品だが、ブラックユーモアの色合いが強い。

巨大隕石が地球へ直撃するコースにあることが発見される。
このときばかりは、年中、いがみあっていた大国同士も一致団結して、隕石を破壊する。

だが、地球直撃コースにある隕石は、これ一つだけではなかった。
一つだけでもかなり珍しいのに、なぜ他にも・・・。

最後のページで思わず、ニヤリとしてしまう作品。

「大いなる回帰」
2061年のハレー彗星接近を目前にした世界が舞台。

だが、ここで、さらに次のハレー彗星の接近時、地球に直撃する可能性がある事が判明する。
そこで、今回の接近時、ハレー彗星の近くで、核ミサイルを爆発させ、彗星の軌道をわずかにずらし、太陽に飛び込む軌道に乗せる計画が立ち上がる。

彗星こそが生命の母胎(パンスペルミア仮説)と考えている主人公と、その父は悩む。
「生命の母胎を消滅させてしまってよいのか?
 だが、やらなければ(遠い将来)地球に直撃してしまう」

主人公が決断した方法とは・・・。
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