小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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「百獣の王」は、つらいよ

ナショナルジオグラフィック
 2013年8月号


印象に残った記事は次の3つ。

・ライオン 生と死の平原
タンザニアのセレンゲティ国立公園で群れの支配権をめぐるライオン達を追った記事。

意外だったのは、複数の群れを支配するオスがいたり、群れを共同支配する”同盟”を結ぶこともあったりするらしい。
共通の敵がいたり、利害が一致した場合、同盟を結ぶのだろう。

が、記事で注目していたオスライオンの同盟相手は、メスにはもてるが、ケンカはからっきしダメ。
どういう経緯で同盟したのか気になってしまう。

また、小規模な群れだと、他の群れに吸収されてしまう事がある、というのは分かるが、大規模な群れになると”分裂”が起きる事が多く、結局、一番いいのが中規模の群れというのが面白かった。
なんだか人間社会を投影したくなってしまう。
ライオンに限らず、群れを作る生き物には、自ずと共通点が出てくるのだろうが・・・。

ただ、決定的に違う点が一つ。
「ライオンの最大の敵はライオン」
ライオンの主な死因はライオン同士の殺し合いらしい。

「百獣の王」は、つらいよ!?

・砂糖、その甘くない現実
砂糖の歴史と健康との関係についての記事。
ダイエットに励む人には、少々、耳が痛い。

砂糖を摂取すると、脳の快楽中枢はヘロインやコカインを投与されたときと同じ反応を示すらしい。
(食べ物は大なり小なり、同様の効果をもたらすが、砂糖は格段に強いそうだ)

体に必要な栄養分としての量は、それほど多くないのに、世の中は砂糖だらけ、というのが現状。

ツボの中に手を突っ込んで、「抜けない!」と騒いでいる者と一緒だろうか。
握り締めた拳を開けば、簡単に抜けるのに。

・聖なる泉 セノーテ
メキシコのユカタン半島に点在するセノーテと呼ばれる泉。
その中の一つ、聖なる日時計では、と言われているセノーテを調査した際の記事。

記事の先頭ページの光が差し込む泉(セノーテ)の中を泳ぐダイバーの姿が印象に残る。
ダイバーの大きさから、想像できるセノーテの規模と、そこに差し込む光が神秘的。

実際、調査したセノーテは、年に2回、太陽の光が垂直に差し込む事が判明する。
マヤ人は精密な暦を持っていた事で有名だが、このような日時計を作ったりして、暦の正確さを保っていたらしい。

ただ、何がそこまで駆り立てたのだろうか。
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