小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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新・UFO入門
 唐沢俊一
  幻冬舎新書


あやしげなものの多いUFO情報だが、その中から「ノイズ」を取り除いていけば、いつか真実に辿りつける、というのがUFO研究者の一般的なスタンス。
だが、現実は出所の怪しい上に、客観的証拠もない話が掃いて捨てるほどあり、「証拠」がある場合でも、実際は何の証拠にもなっていないようなものばかりと言っても過言ではない。

「ノイズ」を取り除いていった結果、何も残らない、という事になるのではないか?
という疑問から、結局、このアプローチはラッキョウの皮を剥いて「中身」を取り出そうとしているだけではないか、というのが著者の主張。

「ノイズ」の方こそ、真実だったのではないか。

その「ノイズ」は千差万別。
異星人グレイで有名なアメリカ発の情報はテレビの影響もあるためか、似たり寄ったりだが、それ以外の国のUFO情報を見ると、非常にバリエーション豊富。

そのことから考えられるのは、UFOは地球の空(または宇宙)を飛んでいるのではなく、人の頭の中を飛んでいるのでは、という事。
本書の中の言葉を使えば「UFOの真実はUFOにない」のだ。

「UFOが実在するかどうか」
ではなく、
「UFOを見たと主張している人が存在する」
という事の方を注目すべき。

自分が置かれている情況に不満を感じている人が、その現状を打破するきっかけとして、UFOを求めたのだ、と著者は言う。

なぜ、それがUFOでなければならなかったのかは分からないが・・・。
その意味では「陰謀論」も「UFO」と同義語と考えてもいいかもしれない。

ところで、今の日本でUFOを見たという話が少ないのは、現状を打破して目指す、明るい未来を夢見る事ができにくいのでは、というのが気になった。
肯定派と否定派を集めて、討論(というか口論)させる番組があるが、そんな事をするより、著者のようなスタンスでUFOを捉えてみた方が、はるかにいいように思える。
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