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発禁マンガ? 

エル・アラメインの神殿
 星野之宣
  メディア・ファクトリー


星野之宣の戦争がテーマの作品を集めた短編集。

巻末に本人による解説があるが、その中の一文。
「自国の兵器に対して、故郷の山河の名や勇ましいイメージのニックネームをつけて頼もしい味方のような幻想を抱かせられるが、兵器は兵器、
最後は生身の人間を裏切るもの」
という言葉が印象に残った。

全体の3分の2ほどは、星野之宣らしい、ハードSFであるが、いい意味で裏切られたと感じたのは次の2編。
「国辱漫画」
「国辱漫画2 G.H.Q」

解説によると、以前、ある作品の中で日本軍の残虐行為を描いたら、「自虐史観」に毒されているのか、と著者より若い(と思われる)
読者からもらったのをきっかけとして、「自虐」ではなく「国辱」なら文句はないだろう、と描いたものらしい。

しかも「国辱漫画2 G.H.Q」の方は雑誌に載せるのは断られた作品。

星野之宣の劇画タッチで、ハチャメチャなギャグをやるので、クセになりそう。
(今まで読んだ星野作品の短編の中にもギャグはあったが、今回の2編は、かなり強烈)
徹底的に日本をバカにした内容となっているので、「自虐史観」という言いがかりがよほど腹に据えかねたものとみえる。

眉間にしわを寄せて、「○○!」と大声で叫んでいるナショナルな人達を見ると、ついつい、からかいたくなる。
小心者なので実際にはできないが・・・。
それだけに、こういうユーモア(今回はブラックユーモアだが)で、スマートに反論する人には拍手を送りたい。

第3弾も書きたい、と語っているが出版社に「あれだけはやめてくれ」と言われているらしい。
それだけに発表されたら、是非、読みたいと思う。
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カテゴリ: 星野之宣

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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