小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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脳の不思議 その他

ナショナルジオグラフィック
 2014年2月号


印象に残った記事は、次の3つ。

・先端技術で見えた脳の秘密
fMRI(機能的磁気共鳴画像法)装置等を使った脳研究の最前線を紹介する記事。
「配線をばらさなくても、配線図が分かる」ための機材は、かなり進歩しているが、致命的なのが「実際の脳の情報量の多さ」
マウスの脳ですら、持て余し気味。
ましてや人間の脳では・・・。

また、脳の信号を読み取り、ロボットアームを動かす、という装置が興味深いと感じた。
本来は病気やケガで手足が不自由になった人の動作を助ける装置の研究だが、SFに出てくる「思考によるコントロールシステム」や、ガンダムの「サイコミュ」を思い出した。

・フィレンツェ 花の大聖堂
イタリア、フィレンツェにあるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(通称:ドゥオーモ)は1296年から建設が始まった。
が、その時点で大聖堂のドーム状の屋根をどのように作ればよいか、誰も案を持ち合わせていなかった・・・。
(ちなみにドーム部分の設計コンペが行われたのが1418年)

正確には作る方法はあるのだが、イタリアの他の都市が使っていた方法とは異なる方法でなければならない、というわがままな条件をつけたために話がややこしくなったのだ。
工事の遅れには戦争、政争、伝染病などの影響があったという事情はあるらしいが、今の感覚からすると全く信じられない。

面白いのは、このドーム建設に使われた工法は現代の専門家でも完全に解明しきれていないという事。
ピラミッドの工法も諸説あるが、それよりはるかに新しい建築物であっても、工法がはっきりしていない、というのは不思議な感じもする。

・インドの祭り クンブメーラ
世界最大規模と呼ばれる宗教行事「クンブメーラ」
アラハバードという都市に数多くのヒンドゥー教信者が集まるが、不思議な事に騒ぎは起こらない。

それは人々が一つの目的の下、集まった「仲間」になっていたからだ、という。
ただ単に集まった集団は「物理的集団」で、アイデンティティーを共有する集団は「心理的集団」
前者ではトラブルが起こりがちであるが、後者は、そうではないらしい。

人が過剰に集まれば、トラブルばかり、と思い込んでいたので、集団の性格によって、こういう違いがある、というのは意外だった。
また、同時に「物理的集団」が「心理的集団」になるには最低限、何が必要なのだろう、と思った。
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