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瞬間を切り取るもの 

『地球の瞬間
  ナショナルジオグラフィック傑作写真集』
   リー・ベンデビッド-バル 著
  日経ナショナルジオグラフィック社

ナショナルジオグラフィックといえば、世界的に有名な雑誌である。
自分もなんだかんだ言って、長く定期購読している。

思えば、小学校の頃の「○年の科学」を定期購読していたが、
それよりも長い。
いや、その頃は、親が定期購読を申し込んだから、自分の意思で
これだけ長く定期購読しているものは、この雑誌だけである。

毎号、息を呑むような写真が掲載されており、写真を見るだけでも
十分楽しめる。

本書は 1995 年に刊行された写真集「ザ・フォトグラフス」を
再編集・改題したもの。
普段はあまり記事の表に出てこない写真家達の物語でもある。

この雑誌の記事に多いパターンごとに以下のように章立てが
分かれている。
・冒険/探検の記録
・はるかなる異郷
・大地に息づく生命
・水中に広がる世界
・科学技術を伝える
・アメリカ合衆国

ナショナルジオグラフィック協会は、写真が実用化されて以降、
かなり早い段階から水中写真を活用している。
また、海底に沈んだタイタニック号を発見した研究者は、
この協会の援助を受けている。
そのためか、水中の写真はスゴイと感じるものが多い。

ちなみに、日本人の写真家、岩合光昭氏の写真も表紙を飾った
ことがある。長野県の地獄谷で撮影された「雪玉を抱えて歩く
子猿」の姿。
写真集「スノーモンキー」の表紙にもなっている。
(この写真で、すっかりこの人のファンになってしまった)

話が脱線してきたので元に戻すと、この本の表紙は、ナショナル
ジオグラフィックを読んでいる人なら必ず一度は目にしたことが
あるであろう「アフガンの少女」(1985年6月号の表紙)
そして、裏表紙の写真は、この少女の17年後の姿が載っている。

この写真を撮った記者が 17 年後、難民キャンプを再訪し、一枚
の写真だけを頼りに探しまわり、ついに再会したのだ。
ただ、顔は年齢とともに変わっても、その目が語っている事が
変わっていないのが非常に悲しい。

古い写真は、さすがに質感などに時代を感じさせるが、写真が
語る内容には古さは感じられない。
序文で、ナショナルジオグラフィック協会の評議員会会長が
こう語っている。

「一瞬をとらえるのはカメラではなく、
   写真家という人間なのだ」

写真の良し悪しは、高価な機材を使うかではなく、最高級の
デジカメでも、使い捨てカメラでもよいから、自分自身が
表現したいと思う一瞬を切りとれるか否か、ということに
かかってくるのだと思う。

趣味のレベルではあるが、自分も写真を撮っているため、
この言葉は重い一言であった。


P.S.
写真の歴史ということで、こんな本もあります。
「世界を変えた100日
  写真がとらえた歴史の瞬間」
   ニック・ヤップ著  村田 綾子訳

かつて、このブログでも紹介しました。
http://randokukanso.blog79.fc2.com/blog-entry-18.html

もっと、マシな書評を読みたい方は、amazon, bk1 などへどうぞ
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カテゴリ: リー・ベンデビット-バル

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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