小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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大喜利

生協の白石さん
 白石昌則
  講談社


生協には「ひとことカード」という、要望を伝えるカードがある。
その「ひとことカード」を通した、生協職員、白石さんと東京農工大学の学生の交流。

「ひとことカード」は東京農工大学の生協だけが行っている制度ではなく、他の生協も行っている制度らしい。
自分が通っていた大学には生協自体がなかったので、こういう仕組みの存在すら知らなかった。

東京農工大学の「ひとことカード」には、通常の要望を伝える内容の他に、大喜利のお題のような書き込みも。
本来なら、黙殺されても仕方ない内容であるが、そんなものに対しても律儀に回答する白石さん。

その回答が面白すぎる。(もちろん、通常の要望の方が多かったそうだが)
自分だったら、時間をかけても、本書に出ているような回答は書けない、という自信がある。

この人のおかげで、東京農工大学の生協の売り上げもかなりアップしたと思われる。

当初、性別すら積極的に公開していなかったので、「年配の女性」だとかいう話も出ていた。
この辺り、公にしなかったのは、東京農工大学の学生、関係者が本人のプライバシーを守ろうとしていたらしい。
その後、プロフィールを公開したが、自分と同年代の人だという事に驚いた。

本書は2005年、出版されたもの。
数年前の話だとばかり思っていたら、今から、9年前も前の話だった・・・。

白石さんの回答は、控えめなユーモアに溢れたもので、決して悪ふざけの域までは行かない。
時折、ちゃっかり商品の宣伝まで織り込んでいたりする。

対して、学生の方も、他の人を不快にさせるような「ひとことカード」は書かなかった、という。
(「ひとことカード」は掲示板に公開される)

「手書き」というアナログ方法が、お互い「生身の人としての存在」を感じさせ、自然と相手を不快にさせるような事を書くのを控えさせたのだろうか。
それ以前に「学風」と比較的、小規模なコミュニティだったから、という事情もあったかもしれない。

これがもし、東京農工大学の生協公式ツイッターアカウントに対する「投稿」という形式だったら、どうなっていたことやら・・・。
また、学生が何万人もいるようなマンモス大学であったら、どうなっていただろう・・・。

ところで、Wikipediaによると、白石さんは現在、法政大学小金井キャンパスの小金井店店長になっているらしい。
おそらく、その店では「名物店長」として人気者になっている事だろう。
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