小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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出会い

あらしのよるに
 木村裕一 作/あべ弘士 絵
  講談社


嵐の夜、豪雨を逃れるために立ち寄った小屋の中で、ヤギのメイとオオカミのガブが出会う。

お互い鼻かぜをひいて、相手のニオイが分からず、夜の暗闇で顔も見えない。
どちらも、まさか相手と「食う者」と「食われる者」の関係であるとは夢にも思わず、意気投合し、話は弾む。

やがて、嵐は去り、翌日の再会を約束して二匹は別れる・・・。

本書を含めて、7冊(特別編も含めれば8冊)のシリーズ物の第1作目。
Wikipediaによると、当初は本書1冊のみの予定であったらしい。

ただ、続編がない前提で書かれた作品であるとすると、「ここで終わり?」というような部分で終わっている。
(シリーズ化決定に伴う、変更などがなければ)続きがどうなるかは読者に想像に任せるつもりだったのかもしれない。
その後の展開については、語り合ってください、という意図があったのだろうか。

ところで、メイとガブは、お互いの姿を知らなかったからこそ、仲良くなれた。

人と人が仲良くなる時、相手の「外見」「肩書き」「国籍」など、内面とは関係ない点がどれほど影響しているだろうか。
逆にメイとガブのように声だけしか使えないような状況で、”魅力ある人間”と思われる程、自分には”深み”があるだろうか。
・・・という事を考えてしまった。

それに、相手を”名前を持つ一人の人間”として見ず、十把一絡げで「奴らは、こんなヤツ」と決め付けてしまっている事も多いだろう。
相手の内面以外の点について、気にしなくてもいい状況が作れるとしたら、話をしてみると、「悪いヤツ」と思うような人は、実はそれほど多くないような気がする。
馬が合う、合わない、というのはあるにしても・・・。
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