小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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信頼

あるはれたひに
 木村裕一 作/あべ弘士 絵
  講談社


「あらしのよるに」シリーズの第2弾。

前作で、嵐の夜、お互いの顔も知らないまま友達になったヤギのメイとオオカミのガブの再会が描かれる。
が、二匹の再会は、ドタバタも少なく、割りとスムーズに済むのが意外な感じがした。

ヤギとオオカミだった、という事が分かった点では二匹とも驚いたものの、前の日、意気投合して、語り合った、というのが大きかったのか、笑い話で済ませてしまう。

それでも、お互い一瞬ではあるが、相手の事を疑ってしまうが、そこは理性の力で、「友達を疑うなんて・・・」と、その思いを押さえつける。

一度、信じた者を信じ続ける勇気。
その前に、相手が信じるに足る者であるか、見極める力と、その「力」自体への信頼がなければ、できないだろう。

それが中途半端な自分のような者が「本当にヤギとオオカミの間に友情なんて・・・」と思って読んでいると、それを見透かしたかのような仕掛けがある。
が、それは作者の「ワナ」(見事に引っ掛かった自分)

「だから、心配するまでもないのだよ」という作者の言葉が聞こえてきそう。
二匹の友情は、嵐の夜に既に確立されていて、ヤギとオオカミである、という事は、相手の立場を思いやる時に必要な事であるにすぎなかったのだ。

ところで、現実を振り返ってみて、メイやガブのような態度は、大人でもできるかどうか、はなはだ疑問・・・。
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