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動物の知恵 

動物たちの不思議な事件簿
 ユージン・リンデン
 羽田節子 訳


飼育員と物々交換するゴリラ、
毎朝、自主的にセラピーの仕事に駆けつけるブタ、
飼育員の気をひくために、ウソをつくイルカ
・・・等々、動物達が見せた「意識」の片鱗を感じさせるエピソードを紹介したもの。

ちょうど今、「あらしのよるに」を読んでいるが、ヤギと仲良くなったオオカミの話もチラリと出てきた。

ほとんどが飼育下にある動物での例であるが、こういうエピソードを読むと、動物達は決して本能だけで動いているのではない、と思える。
群れを作る習性のある、社会性のある動物は特に。

先日、カルガモ親子を観察していたが、他のカルガモが来た時、お互い鳴き交わしていた。
あれは「挨拶」だったのだろうか、「縄張りの主張」だったのだろうか・・・。

本書で紹介されている動物達の中でも、類人猿は時に人間を出し抜く程の「知恵」を発揮する。

例えば
「自分の手の届かない所におやつを落としたフリをして、おやつを二重にもらおうとする。」
のは序の口で、
「飼育員が欲しがっているものを、少しずつ渡して、相手から"代償(エサ)"をたくさんもらおうとするゴリラ」
「脱走に情熱を燃やしているオランウータンは飼育員の前では決して脱走の準備はしないが、事情を知らない見物客の前では大っぴらに脱走の準備をする」
などという話がゴロゴロしている。

自然界の中で、人間が一番、頭がいい、と考えるのは単なる「思い上がり」なのだろう。
動物達は彼らが暮らす環境内では、人間とは別の意味で充分、「知恵」を発達させている。

そんな動物達は人間に対して、どんな思いを抱いているのだろう?
知りたいような、知りたくないような・・・。
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カテゴリ: ユージン・リンデン

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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