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二者択一 

どしゃぶりのひに
 木村裕一 作
 あべ弘士 絵


「あらしのよるに」シリーズ 第5弾。
1~4作目までは「起・承・転・結」の「起」「承」の部分にあたるが、本作は「転」となる。

「ひみつのともだち」であったメイとガブの関係が「ひみつ」でなくなってしまう。
その時、メイとガブがそれぞれ、仲間から突きつけられた要求は2匹にとって過酷なもの。

「ひみつのともだち」か、同族の仲間か、どちらかを選べ。

4作目までは、メイとガブの芯の強さを感じるエピソードはあったが、全体として、ほのぼのとした雰囲気があった。
が、本作では一転、悲劇的な雰囲気。
(タイトルの「どしゃぶり」が暗示している。)

ところで、自分がこんなツライ二者択一を迫られたら?

おそらく、こちらから出す「情報」と相手から得る「情報」のどちらも少しずつ「改ざん」するだろう。
そして、「情報」が正しくない、と分かった時点で、「相手からウソをつかれた」とか言って、それを理由にして、段々、距離を取るようにして、同族の仲間の下に戻っていくだろう。
(相手も同じ「理屈」が使えるように、こちらの「情報」も「改ざん」しておくわけだが・・・)

我ながら、こんな事を考えつくあたり、小賢しくなったとか、汚れたな、と思う。

が、メイとガブの2匹は、こんな対応せずに、真正面からぶつかる。
それこそが2匹の芯の強さなのだろうか。
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カテゴリ: 木村裕一・あべ弘士

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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