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相手を想う心 

ふぶきのあした
 木村裕一 作
 あべ弘士 絵


「あらしのよるに」シリーズの第6弾。
メイとガブの物語もいよいよクライマックス。

「ひみつのともだち」が秘密でなくなってしまったため、逃避行をするメイとガブ。
遥か彼方の山の向こうには、ヤギとオオカミが仲良く暮らしても、何も言われない土地があると信じて。

だが、「約束の地」へは、吹雪が荒れ狂う山道を抜けなければならない。
その上、ガブを追う、追手も近くまで迫っていた・・・。

メイとガブは、それぞれ相手を思うあまり、自分が犠牲になろうとする。

そこまで相手の事を思いやる事は尊い、と思う。
が、そういう事は、かえって残った方を苦しめてしまうのでは、という気がする。

たとえ善意からであっても、残った方は、常に「他に方法はなかったのか」と、自分を責めてしまう事になるのでは?
さらに、なによりも相手を孤独にしてしまう。

「君のためなら、死ねる」
というのは、ドラマの中では、カッコいいし、感動的な場面になる。

が、現実では残った方を苦しめるだけにしかならない気がする。
(まあ、現実にそんな状況に陥るような事は、まずないだろうが・・・。)

メイとガブにはカッコ悪くて、ドラマ的に盛り上がらなくても、違う選択をして欲しかった。
それでは物語にならないか・・・。
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カテゴリ: 木村裕一・あべ弘士

テーマ: 読書感想 - ジャンル: 本・雑誌

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