小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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キャラ立ち

ARMS 7
 皆川亮二
 七月鏡一(原案協力)
  小学館文庫


ギャローズ・ベルの攻防の後半戦。

「チャペルの子供達」と猟犬(ハウンド)部隊との戦いは一区切りついて、今度は、主人公達の元からの敵「エグリゴリ」の部隊との戦いになる。
・・・というか、エグリゴリの部隊からの逃避行、という方が正解。

この逃避行の中で、1話だけ、セリフどころか、擬音すらない話がある。
セリフが無いだけなら、(数は多くないが)読んだ事はあるが、音まで無い、というのは、自分にとっては初めてだった。

子供が殺されてしまう話なので、その悲惨さと、主人公達の怒りの深さが伝わってくる。

ところで、この巻では、「エグリゴリ」のトップ4人組(キースシリーズ、と呼ばれる)、
キース・ブラック、
キース・シルバー、
キース・バイオレット、
キース・グリーン
のうち、キース・ブラック以外のキャラが立ってくる。
ちなみに、キース・ブラックは、この4人の中でも一番エラい立場なので、まだ「とてつもなく悪い事を考えている人」という感じでしか描かれていない。

シルバー(ARMSの名は「帽子屋」)は好戦的で、強そうにみえて、実は弱虫。
すぐ狂ったように逆上する。
このあたりは、ARMSの名前「帽子屋(マッド・ハッター)」と一致する。

グリーン(ARMSの名は「チェシャ猫」)は4人の中で最年少(主人公達と同年代)だけあって、無邪気で、残酷。

4人の中で唯一の女性、バイオレットは、他の3人とかなり毛色が変わっている。
彼女のARMSの名は「三月兎」
「不思議の国のアリス」(ルイス・キャロル)に出てくる「三月兎」の由来を調べると「(繁殖期の)三月の兎のように気が狂っている」から。
この点からも、バイオレットの異質さが想像できる。

シルバーとグリーンは最初から、主人公達と戦う気満々で登場したのに対し、バイオレットだけは、主人公達と話をするために現れる。
(この後、何回か主人公達とバイオレットは、喫茶店でコーヒーを飲みながら、話をする事になる。(通称:マッド・ティー・パーティー))

時に警告を与え、時に手助けをしながらも、主人公達とは一定の距離を保つバイオレット。
主人公達も最初は、戸惑いながらも、だんだんとバイオレットの言葉は信頼できる、と感じるようになる。

単純な悪役ではない、こういうキャラがいると、断然、話が面白くなる(と思う。)
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