小人閑居

「ベストセラー」より「知る人ぞ知る」といった本を紹介していきたいと思います。

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よりどりみどり

S・Fマガジン 2010年1月号、2月号
 早川書房


SFマガジン2010年1月号と2月号は、創刊50周年記念特大号。
1月号は「海外SF篇」、2月号が「日本SF篇」となっている。

SFは好きだが、SFマガジンを買ったのは今回が初めてだ。

ついでに言えば日本のSF作家の名前にも疎いので、表紙に名前を
連ねている作家がどれほど豪華かピンとこない。

海外SF篇の作家ならば、分かる名前も(比較的)多いので、これと
同等と考えれば、かなり錚々たるメンバーというのが実感できる。

1月号、2月号の中で、印象に残る、好みにあう、という話は
次のようなものがあった。

1月号
 「息吹」テッド・チャン
  自分達の脳の仕組みについて研究していた主人公が、その研究の
  先に自らの文明の運命を見てしまった話。

  まだ見ぬ異星からの来訪者へのメッセージのようなラストが
  個人的な好み。

 「ウィケッドの物語」ジョン・スコルジー
  アシモフのロボット三原則が出てくるあたり、古典的なSFファン
  にはうれしい内容。

  コンピュータ(というか人工知能)が十分に発達した場合、「理性的」
  な振る舞いをするのは人間なのか、コンピュータなのかと考えてしまう。

 「明日も明日もその明日も」カート・ヴォネガット
  こちらは再録。
  不老薬が一般的になった結果、誰も老衰で死なない世界。
  その結果、地上は人間でいっぱいになり・・・、という話。

  トビラの挿絵がほのぼのとした感じのものに対して、内容がかなり
  痛烈なので(オブラートに包んであるものの)印象に残る。

2月号
 「ロボ」瀬名秀明
  "ロボ" と言っても、"ロボット" ではなく、シートン動物記に
  出てきた"狼王ロボ"。"ロボット"の方もひっかけてあるが・・・
  (ちなみに今年は、シートン生誕150周年の年になるらしい)

  シートンが記した"狼王"が再び現れた、という噂のある土地へ
  向かった自然史家。
  主人公は、その自然史家に話を聞くためにやって来る、という話
  だが、ストーリー以外にキャラクターの名前にシートン動物記に
  出てきた動物の名前を流用しているのに反応してしまった。

 「地球から来た男」山本弘
  SFでは、時折、「この話はSFですよ」と断りながら、実のところ
  現実の風刺をしているケースがある。
  これはまさに現実の風刺だが、SFということにしている話だと思う。

  個人的にはハードSFと呼ばれるSFが好きだが、その他にもこういう
  SFも好きだ。

SFには興味があるが、何から読んでいいか分からない、という人に
とっても、いろいろな作家の話が読めるので、好みの作家を探すのに
ちょうどいいかもしれない。
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